ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 シャトー・ランシュ・バージュ  (メドック地区ポイヤック村・第五級)
Chateau Lynsh-Bages http://www.lynchbages.com/
ランチ・バックの愛称で人気のスーパー第五級
 名醸造家として知られるジャン=ミッシェル・カーズ氏が所有するシャトーです。カベルネの比率が高く、伝統的な製法で造られるため、ワインはタンニン分に富み、まろやかさの中にも厚みがあり、力強い味わいが特徴です。格付けは第五級ながら、「現在の品質は第二級に匹敵する」と誰もが認めます。

ヴィンテージ
GRAND VIN
2006
2005
2003
1998

1988

Second Vin
2009
2008
2005

Blanc de Lynch-Bages
2006
2002
1996
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第3版」より
 このシャトーはボルドーのワイン街道(県道2号線)のすぐ西に位置していて、ポイヤックの眠ったような商業の町に南から近づくとたどり着く。町を見下ろすジロンド河のそばの小さな尾根の上にあって、ここは「バージュの丘」という、なるほどと思う名がついている。贅沢なホテルとレストランのシャトー、「コルディアン=バージュ」がランシュ=バージュの真正面に陣取る。つい最近まで、この建物について言われる一番好意的な言葉が「実用本位」というものだった。しかし、ランシュ=バージュは大規模な化粧直しと改修で、見違えるようになった。シャトーの正面が一新され、大きなステンレス・タンクを展示した新しい貯蔵庫、最新設備を誇るテイスティング・ルームを備える。

 (中略) ブドウ畑自体は、北にムートン=ロートシルトとラフィット=ロートシルト、南にラトゥールとピション=ロングヴィル=コンテス・ドゥ・ラランド、ピション=ロングヴィル・バロンを望む場所にある。ランシュ=バージュでは大がかりな近代化と改築はあったものの、ワンつくりの基本的考え方は実に伝統的だ。1980年以来、前にも言ったように、ワイン醸造は新しいステンレス・タンクの中で行われている。その後、ワインは小さなフレンチ・オークのたるに直接入れられる。新樽の割合は1982年のヴィンテージの25%から最近のヴィンテージの60%にまで増加した。ランシュ=バージュは平均して12〜15ヶ月間このオーク樽に入れられ、卵白で清澄処理され、瓶詰めに先立って軽く濾過処理される。現在畑にはいっぱいにブドウが植えられ、生産は1970年代の平均2万〜2万5000ケースから、豊作の年には3万5000ケースにまで上昇した。その上、収穫の20%から30%はランシュ=バージュのセカンド・ワイン、オー=バージュ・アヴルーにまわされる。

 1990年、カーズはメドック北部の畑から、ドライで豊かな白のボルドーの生産を始めた。そのワイン(セミヨン40%、ソーヴィニョン・ブラン40%、ミュスカデル20%のブレンド)は新樽の中で発酵が行われ、12ヶ月近く寝かされてから瓶詰めされた。そのデビュー・ヴィンテージは大変印象的で、グラーヴの最高の白を彷彿とさせる質の高さとなった。

 有名な1855年の格付けで、ランシュ=バージュは最後の一群、第五級に入れられた。しかし、今日この分野の専門家で、ここの現在の品質がほとんど二級並であると言わない人を私は見たことがない。イギリス人のオズ・クラークは呑気に、1855年の格付けをした人たちはピューリタンが中心だったんだろう、などと言っている。なぜかというと「彼らは、ランシュ=バージュのような率直に立派なワインが、本当にほかのけちな畑と同じだけ重要になり得る、と認めることがとてもできなかったから」というわけだ。

 ランシュ=バージュの一瓶で楽しくならないのが難しいのと同じくらい、物柔らかでいつもオープンで社交的なジャン=ミシェル・カーズ氏、ランシュ=バージュを世界的名声を得るまでに急成長させた立役者を、賞賛しないわけにはいかない。自信家のカーズはアメリカの学校に通い、ネイティブ同様の英語を話し、グローバルな視野を持つ。彼と話せば誰でも、彼が自分のワインを逞しくて開放的で率直、それでいて最高のポイヤックのクラスと個性を表してほしいと考えていることが分かる。その理由で、彼は1985年や1982年などのヴィンテージの方を、1988年や1986年といったタンニンの地味な年よりも好んでいる。また彼は、自身のワインだけでなく、ボルドーの会議やシンポジウム、または国際的なテイスティングで、カーズ氏に出くわせないことはほとんどないくらいである。ポイヤックには、彼以上にワインのために手広く旅行してまわり、雄弁に語るプロデューサーはいない(匹敵するのはピション・ラランドのランクザン夫人くらいだろうか)。

平均年間生産量:25.000ケース
畑 面積:90ha、平均樹齢:35年、密植度:9000本/ha、平均産出量(過去5年間):45hl/ha
育て方:ブドウは手摘みで、完全に除梗。発酵は普通15〜17日間(1996年は例外で20日間)、温度調節されたステンレス鋼の発酵槽で行われる。マロラクティック発酵はタンクの中で起こるが、収穫のうちのわずかな部分は樽に入れられる。その後、全部のワインが新しいオーク樽に移される。新樽は60%で12〜15ヶ月熟成。瓶詰め前の清澄処理、濾過処理は一度だけ。どの樽も3ヶ月ごとに上澄みを取り出す。
ブレンド比率:カベルネ・ソーヴィニョン73%、メルロー15%、カベルネ・フラン10%、プティ・ヴェルド2%



◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

Chateau Lynsh-Bages (税込み価格)
2006 シャトー・ランシュ・バージュ 9.900円
[PP92]

Chateau Lynsh-Bages (税込み価格)
2005 シャトー・ランシュ・バージュ 14.500円
2005 シャトー・ランシュ・バージュ 375ml 6.540円
[PP91 WS93]


Chateau Lynsh-Bages (税込み価格)
2003 シャトー・ランシュ・バージュ 9.500円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 2003年のランシュ=バージュを4度別々の機会に試飲した結果、私は秀逸な、ひょっとすると傑出したワインかもしれないが、このシャトーの最も偉大な作品とは言えないという信念に達した。43hl/haという収量でつくられた、このカベルネ・ソーヴィニョン75%、メルロ15%、カベルネ・フラン8%、プティ・ヴェルド2%からなるブレンドは、縁いっぱいまでの濃いルビー色に紫色のニュアンスが見られる。カシス、カラント、土、オークの香り高いアロマに、秀逸な深みの、酸は弱い、ふっくらした、まろやかな、ジューシーなスタイルを伴うミディアム・ボディが続く。中身が詰まったら傑出した点数がつくようになるはずだが、現段階では、すばらしい2000年よりはるかにレベルが低い。
予想される飲み頃:2007〜2018年 パーカーポイント88〜90

カベルネ・ソーヴィニョン75%、メルロ15%、カベルネ・フラン8%、プティ・ヴェルド2%


Chateau Lynsh-Bages (税込み価格)
1998 シャトー・ランシュ・バージュ 7.560円
[赤・フルボディ]
いささか1988年もののようなスタイルでつくられている。生硬な、中量級のランシュ・バージュで、新品の鞍革や、タバコ、オリーブ、黒い果物の趣が見られる。大柄な、凝縮感のあるポイヤックではないが、上品で、優美で、個性やスタイルも備わっている。
飲み頃予想:2003年〜2016年 パーカーポイント89

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド


Chateau Lynsh-Bages (税込み価格)
1988 シャトー・ランシュ・バージュ 25.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 間違いなく1988年のランシュ・バージュは、この年北メドックで生産された最も大柄な部類に入るワインだ。縁いっぱいまで濃いルビー/紫色をしていることから秀逸なブドウの完熟感やたっぷりの凝縮感がうかがえる。オークの強いブーケはローストしたブラックラズベリー、カラント、甘草、それに、土のような香り、たくましい個性がある。フルボディで、豊かで、魅力的な西洋杉、ハーブのような、黒系果実の個性もある。この肉付きのよい、肩幅が広いワインは、シャトーのスタイルを特徴づけている。
予想される飲み頃:現在〜2010年 パーカーポイント90

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド


◆◇◆Second Vin◆◇◆
セカンド・ワイン

Echo de Lynsh-Bages (税込み価格)
2009 エコー・ド・ランシュ・バージュ 4.930円
[赤・フルボディ]
2008年ヴィンテージからセカンドワインの名称が変更されました。
新しい「エコー」という名前はギリシャ神話に登場する森のニンフ(妖精)の名前からつけられています。赤い果実の風味が魅惑的な、なめらかな味わいで人気を博しています。この年のブレンド比率は、カベルネ・ソーヴィニョン52%、メルロー38%、カベルネ・フラン10%。
カベルネ・ソーヴィニョン52%、メルロー38%、カベルネ・フラン10%


Echo de Lynsh-Bages (税込み価格)
2008 エコー・ド・ランシュ・バージュ 4.150円
[赤・フルボディ]
2008年ヴィンテージからセカンドワインの名称が変更されました。
新しい「エコー」という名前はギリシャ神話に登場する森のニンフ(妖精)の名前からつけられています。赤い果実の風味が魅惑的な、なめらかな味わいで人気を博しています。この年のブレンド比率は、カベルネ・ソーヴィニョン52%、メルロー38%、カベルネ・フラン10%。
カベルネ・ソーヴィニョン52%、メルロー38%、カベルネ・フラン10%


Chateau Haut-Bages Averous (税込み価格)
2005 シャトー・オー・バージュ・アヴルー 5.900円
[赤・フルボディ]
樹齢の若い葡萄からつくられるセカンドワインで、赤い果実の風味が魅惑的な、なめらかな味わいで人気を博しています。パーカーポイント87
カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン


◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン
Blanc de Lynch-Bages ブラン・ド・ランシュ・バージュ
アペラシオン:ボルドー Bordeaux


ロバート・パーカーJr.「ボルドー第3版」より
 1990年、カーズはメドック北部の畑から、ドライで豊かな白のボルドーの生産を始めた。そのワイン(セミヨン40%、ソーヴィニョン・ブラン40%、ミュスカデル20%のブレンド)は新樽の中で発酵が行われ、12ヶ月近く寝かされてから瓶詰めされた。そのデビュー・ヴィンテージは大変印象的で、グラーヴの最高ののし炉を彷彿とさせる質の高さとなった。

平均年間生産量:2.500〜3.000ケース
畑 面積:4ha、平均樹齢:10年、密植度:7500本/ha、平均産出量(過去5年間):55hl/ha
育て方:マセラシオン・ペルキュレールを13〜15時間。新しいオークの樽で育てられる。瓶詰めの前に、清澄処理と濾過処理が行われる。
ブレンド比率:ソーヴィニョン・ブラン40%、セミヨン40%、ミュスカデル20%


Blanc de Lynch-Bages (税込み価格)
2006 ブラン・ド・ランシュ・バージュ 5.800円
[白・辛口]
白い花の蜜を思わせる香りで、豊かでなめらかな口当たり。新樽100%で熟成されていますが樽香は突出することなく、絶妙なバランス。
ソーヴィニョン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル


Blanc de Lynch-Bages (税込み価格)
2002 ブラン・ド・ランシュ・バージュ 5.000円
[白・辛口]
白い花の蜜を思わせる香りで、豊かでなめらかな口当たり。新樽100%で熟成されていますが樽香は突出することなく、絶妙なバランス。
ソーヴィニョン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル


Blanc de Lynch-Bages (税込み価格)
1996 ブラン・ド・ランシュ・バージュ 5.800円
[白・辛口]
白い花の蜜を思わせる香りで、豊かでなめらかな口当たり。新樽100%で熟成されていますが樽香は突出することなく、絶妙なバランス。
ソーヴィニョン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル


          

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