所有畑は、かつて「カデの丘」と呼ばれていたカデ村でサンテミリオン村を囲む高台の北東側に面している。土壌は石灰質の石混じりで、薄い粘土層を持ち所々に、薄い粘土層がある。かつてはカベルネ・フランを植えてブレンドしていた時期もあったが、メルロー種単一でテロワールを最大限引き出すことができることを見出し、現在ではメルロー100%。土壌は石灰分が多くミネラル感がワインに与えられている。1996年よりニコラ・ジョリー氏の指導も受けてビオディナミで栽培している区画を徐々に増やし、2004年に全ての区画に広がった。96年の導入以降、約10年が経過しており、土壌の本来のバランスが十分に取り戻され、自然の均衡がとれた状態になっている。
1991年に新しい醸造施設が建てられ、十分に深みがあり、サンテミリオンの石灰質土壌に植えられたメルローの上品さを見事に表現しているワインである。シルクのようでエレガントな口当たりがあり、力強さがありながらも手編みのレースのように繊細である。 |
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