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ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
1971年から1997年の間、この小さなシャトーは、100mほど丘陵を下ったところにある第一級特別のシャトー、パヴィの当主ジャン=ポール・ヴァレットの所有だった。1997年にヴァレットはここをモンブスケの野心的な若き経営者ジェラール・ペレスに売却した。このシャトーはコート・サン=テミリオンにあり、畑は白亜質と粘土と石灰岩の混じった土壌にある。ワインの質は、大きさ、知名度供にまさる兄貴分のパヴィのそれに準じている。そのため、1970年代、1980年代、1990年代にいくつかの凡庸なワインが見られた後、新しい所有者によってつくられた1997年を初めて試飲して、私はパヴィ・ドセスから偉大な成果を期待できるのではないかという印象を受けた。
この地域を訪れる人に、私はパヴィだけでなくパヴィ・ドセスも訪れることを強くおすすめする。パヴィから長く曲がりくねった道をさらに丘の上に登るとこのシャトーに出る。パヴィ・ドセスの畑からの景観は息を呑むすばらしさだ。 |