ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 シャトー・パヴィ  (ボルドー:サンテミリオン地区)
Chateau Pavie Saint-Emilion Premiers Grand Cru Classe B
http://www.chateaupavie.com
近年、急上昇中! サンテミリオンの新帝王
 中世の城壁に囲まれた旧市街サンテミリオン南東の石灰岩土壌の丘陵斜面コート・サンテミリオン(Cotes Saint-Emilion)というすばらしい位置にあり、1997年にスーパーマーケット経営で財を成したジェラール・ペルス氏が買収後、画期的な品質向上に成功しているシャトーです。

ヴィンテージ
GRAND VIN
2005
2001
1999

Second Vin
2007

ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 パヴィはサン=テミリオンの第一特別級全体の中で、最大の畑を持っている。生産量は隣人であるオーゾンヌの7倍、また畑の隣接しているラ・ガフリエールの2倍である。このため、パヴィは世界中に広くその名を知られている。
 畑はサン=テミリオンの町の南東(車で5分の距離)にあたる、サン=テミリオン地区の東の丘陵斜面というすばらしい位置にあり、コート・サン=テミリオンの1つとなっている。歴史的に見ればここの畑には、オーゾンヌと共に、4世紀にはもうローマ人によってブドウが植えられていた。
 チリでの牧場経営を断念した後、1967年以降パヴィの仕事に携わっていたジャン=ポール・ヴァレットが、1998年までパヴィを所有し経営していた。彼はサン=テミリオンで最も気さくな経営者の1人であり、その親切なもてなしと、ここがこの地方で最も興味深い石灰岩でできたワイン・セラーを持っていることとがあいまって、パヴィは、この地区を訪れる観光客が必ず足を運ぶシャトーとなっていた。
 その生産量の大きさと人気にもかかわらず、ペレス家が買収する前のパヴィは、サン=テミリオンの一流シャトーの中で最高の実績を誇るシャトーとは言えなかった。ワインが軽く、色合いが弱々しすぎるヴィンテージが多く、早熟すぎたり褐色化するのが早すぎたりしたのである。幸いなことに、この不安定な時代は過去のものとなった。しかし、この銘柄は若いうちに飲めるサン=テミリオンではない。たいていのヴィンテージは、ことに1980年代、そして1990年代初めのものは、若いうちは頑固なほどに硬く、熟成するまでに最低7〜10年、瓶で寝かせる必要がある。1990年代初めのワインは特に期待はずれだった。ヴァレット氏がこのシャトーを手放すにあたって、このことが大きな原因となったことは間違いない。ペレス家による最初のヴィンテージは1998年であった。彼がわずか5年で達成した品質は今日のボルドーで最も関心を集める話題の1つとなっている。
 パヴィは最も高価なサン=テミリオンの第一特別級となった。

〜一般的な評価〜
 このシャトーは、サン=テミリオンで最も大切にされてきたテロワールの1つであり、1997年以来、シャンタルとジェラール・ペレスによって運営されている。ペレス家は畑セラーに相当な投資をして、できる限り最上のワインをつくるために出費を惜しまなかった(収量の低減、小型の開放式の樽の発酵槽で発酵、樽内マロラクティック発酵、ミクロ・ビュラージュ、澱と接触させたままでの熟成、清澄及び濾過処理なしでの瓶詰め)。その結果、テロワールのエッセンスが表れ、並外れたフィネスと芳醇さ、そして潜在的な複雑さを持つワインになった。この見事な指導者の下で、ますますパヴィは右岸のラフィット・ロートシルトのようになっている。瓶の中に入っているものでワインを判断するのであれば、パヴィは一級の品質を持った夢のようにすばらしいシャトーになったのであり、並外れたエレガンスとけたはずれの力強さの融合を感じさせてくれる。しかしながら、どういうわけかパヴィは、最近のヴィンテージにおいてその品質に見合うほど商業的には成功していない。おそらく、ペルス家以前のワインに好ましくないイメージがあること、また、ペルス家をめぐる不当な論争のせいだろう。

平均年間生産量:10万本
畑 面積:35ha、平均樹齢:43年、植樹密度:5500本/ha、平均収量:28〜30hl/ha
育て方:発酵とマセレーションは温度管理された木製タンクで4〜週間。熟成は細かい澱に触れたままオークの新樽で18〜22ヶ月。清澄も濾過もしない。
ブドウ品種:メルロー60%、カベルネ・フラン30%、カベルネ・ソーヴィニョン10%
所有者:ジェラール&シャンタン・ペルス


◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

Chateau Pavie
2005 シャトー・パヴィ (税込み価格) 48.300円
[PP98〜100 WS95〜100]


Chateau Pavie
2001 シャトー・パヴィ (税込み価格) 22.500円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージの候補の1つだ・・・・・またしても、2001年のパヴィは、主に石灰岩の土壌に樹が植わっているとてつもなくよい南向きの畑からつくられる。メルロ70%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニョン10%のブレンドからなるワインだ。6週間のマセレーション後、ほとんど24ヶ月近くを新樽で過ごし、清澄も濾過もせずに瓶詰めされている。ボルドーのブローカーの中には2000年よりもさらに良好なものかもしれないと考えている者もいるが、私はそうは思わない。インクのような/ルビー/紫色をしており、締めつけられているようだが将来有望なノーズは細かく砕いた小石、リキュールにされたブラックベリー、チェリー、ブラックカラント、それから、背景にはほのかな燻煙や甘草も思わせる。力強いワインで、印象的なエレガンスがあり、各要素の調和は上質で、多層的な舌触りをしており、フィニッシュは50秒強も持ちこたえる。タンニンは相当なものだが、うまく融合している。3〜4年は寝かせて、その後20年で飲むこと。このヴィンテージとしては深遠な作品だ。完璧主義者の当主が品質の限界に挑んでいる例である。 ポイント96
メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン


Chateau Pavie
1999 シャトー・パヴィ (税込み価格) 16.950円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージの候補、1999年のパヴィは、光を通さないルビー/紫色と、細かく砕いたミネラル、燻煙、甘草、チェリーリキュール、ブラックカラントのゴージャスなアロマを誇る。特別に純粋で多層的。すばらしい舌触りがあり、全体的にバランスがとれている。タンニンのレベルを考えると1〜2年はセラーで寝かされて当然だろうし、たぶん25年強は上品に熟成するだろう。
予想される飲み頃:2005〜2030年 最終試飲月2002年3月 ポイント95
メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン


◆◇◆Second Vin◆◇◆
セカンド・ワイン

Les aromes de Pavie
2007 アロム・ド・パヴィ (税込み価格) 3.790円
[赤・フルボディ]
2005年がファーストヴィンテージ。樹齢の若い区画のブドウからつくられ、新樽30%で18ヶ月熟成されています。
メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン


          

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