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ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
プジョーとシャス=スプリーンとモーカイユの間には相当なライバル意識があるが、ほとんどの人は、年によって多少違いはあるものの、この3つがムーリの最上のワインと見ている。プジョーは1544年にさかのぼる最も歴史のあるシャトーの1つで、当時、このシャトーと周辺地域は、ラ・サル・ド・プジョーと呼ばれていた。現在は1920年にプジョーを手に入れた一族、テイユ兄弟によって経営されている。
プジョーのスタイルはムーリのワインの典型で、深みのあるルビー色で、タニックである。若い時には渋く、硬いとこもあるので、やわらかくなり、熟成するには、通常最低でも6年から8年間寝かせる必要がある。隣のシャス=スプリーンより熟成に時間がかかるが、非常に長生きする可能性を持っている。1985年と1988年に飲んだ1928年のすばらしいボトルは、プジョーがどれほど称賛に値し、熟成させる価値があるかを証明してみせた。プジョーは、ボルドーで新しい格付けがあれば五級とされる価値があるワインである。最近、プジョーは2001年と2000年に卓越したワイン、1997年にはそのヴィンテージの最良のワインの1つをつくった。 |
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