|
|
|
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
プリウーレ=リシーヌは、メドックのメジャーなシャトーの中で、無休で観光客を受け入れている数少ないシャトーである。世界的に有名なワイン評論家でワイン商、ワインの権威、そしてフランス・ワインのプロモーターで、1989年に亡くなったアレクシス・リシーヌの愛する住まいだった。リシーヌは1951年にプリウーレを購入し、ブドウ畑を3倍にするなどの広範囲な改良プログラムに着手した。常々思うことだが、ここでの収穫は信じられないほど込み入った作業になるに違いない。というのも、プリウーレ=リシーヌのブドウ畑は最も分割されているものの1つで、広大なマルゴーのアペラシオン中に何十もの区画が広がっているからである。
プリウーレのワインは、現代的だが知的なスタイルにつくられる傾向にある。しなやかで熟成が早いが、タンニンを十分含み、良好なヴィンテージでは、8年から12年はよく熟成するほどの実力がある。価格はいつも手頃だ。
父親の死後、若きサシャ・シリーヌが、このすてきな蔦び覆われた、ベネディクト会の小修道院跡を引き継いだが、1999年にパランド家に売却した。バランド家の目標は、より凝縮感とボディがあり、長持ちするワインを生産することだった。プリウーリ=リシーヌのヴィンテージは、格付けシャトーの評判の割にいささか軽いことがしばしばあるという、多くの批評家の主張に応じての変化であろう。ワインの品質向上に向けてこうした試みを監督するために、右岸のワインつくりの権威、ステファヌ・ドレノンクールが迎え入れられた。彼の哲学である介入最小限主義は、澱との接触期間を長くとるという信条とともに、ここのワインにより多くの果実味と、舌触りと、個性をもたらすことだろう。 |