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ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
リブルヌ市の市境にある、塀に囲まれたここの畑(ブドウはこのアペラシオンで最も樹齢が高いものの1つ)は、フランソワーズとアラン・レイノーが所有している。アランはボルドーで最も熟練した、知識豊富な、そして才能のあるコンサルタント、そして所有者の1人である。ブレンド比率はメルロー70%、カベルネ・フラン15%、カベルネ・ソーヴィニョン10%であることが多いが、2001年には、最終アサンブラージュの際には少量のマルベックを加えている。このワインは、マロラクティック発酵を樽で行い、澱に触れたまま熟成を実施しているが、新しいハイテクのシステムによって樽は自動的に回転され、澱が常に果汁に混じるようになっている。これは、サン=テミリオンが最も雄弁に、純粋に表れているワインである。
〜一般的な評価〜 この新興のサン=テミリオンのスーパースターは、アラン及びフランソワーズ・レイノーによって運営されている。このシャトーは、彼らの手によって、その1997年の最初のヴィンテージから、トップクラスに躍り出た。ここでは、偉大なワインを生み出すためならどんな努力も惜しまれることはない(ブドウの2段階選別、ブルゴーニュ・スタイルのビジャージュ、逆浸透膜、ミクロ・ビュラージュ澱との攪拌)。キノーは、妥協することなく細部にまでこだわってつくられている。見事なまでに純粋でエレガントでありながら、極めて完熟感がありジャムのような味わいがある。非の打ちどころのないほどバランスがとれたワインであり、その凝縮感は、樹齢の高い木のブドウを使っているためである。 |