シャトー・ローザン・セグラ (メドック地区マルゴー村・第ニ級) |
Chateau Rauzan-Segla | http://www.rauzan-segla.com/ |
第二級シャトーの最高位に位置する、シャネルのワイン
1983年以降は目覚しい改良が行われた。その年、アレクシス・リシーヌ・アンド・カンパニーの元社長、ジャック・テオがローザン=セグラの管理を引き継いだ。さらに、プルゾー氏が病気のジョワイヨ氏の後任として醸造責任者の地位に就いた。新しいシェ(ワイン蔵)の建設と、ステンレスの発酵槽を増設といったワイン製造施設の改良、新樽使用比率の増加、さらに最良のブドウだけをワインにするというテオの厳しい選抜方針により、ローザン=セグラの輝かしいワインが次々と生まれたのである。最近のワインの品質を見れば、確かにこのシャトーはボルドーのスーパーセカンドの上位グループに入る。1983年以来、ローザン=セグラのしてきたことで間違っていたことが1つだけある。ジャック・テオがボルドーの1987年ヴィンテージは期待を裏切る出来だと宣言し、ボルドーの仲間達を不愉快にさせた。そして、ローザン=セグラは主要なメドック格付けシャトーの中で、ある特定のヴィンテージ(すなわち1987年)を生産しない、何十年来で初めてのシャトーになった。1994年にはヴェルトハイマー家所有のオートクチュール、シャネルがローザン=セグラを買収した。 ここのワインは手に入れる価値のある華麗なものだ。価格の方はこの由緒あるブドウ園の新しい品質レベルにまだ追いついていない。所有者が最近代わったことで、ローザン=セグラがすばらしいワインを生産し続けるという一般的な見方はさらに強まるだろう。ただし、ここのワインは、そのタンニン量の多さからみて、熟成まで相当な忍耐と自制心もまた必要とする。
平均年間生産量:10万本 畑 面積:51ha、平均樹齢:25年、植樹密度:6500〜1万本/ha、平均収量:40〜45hl/ha 育成:6〜8日間の発酵と10〜14日間のマセレーションは温度調節されたステンレス槽で行う。ポンピングオーバーは1日2回行う。熟成は新樽65%で18〜20ヶ月。澱引きは3ヶ月ごと。卵白で清澄するが、濾過はしない。 ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン54%、メルロー41%、プティ・ヴェルド4%、カベルネ・フラン1%
|
|
|
Copyright 2000 ML.Miyatake all rights reserved |