ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 ドメーヌ・ド・シュヴァリエ (ペッサック・レオニャン地区レオニャン村 ※赤・白:Crus Classe des Graves)
Domaine de Chevalier http://www.domainedechevalier.com/
規模は小さいものの評価はトップクラスのシャトー
 赤ワインはエレガントな風味が、口中に長く続きます。特に白ワインはボルドーを代表するもののひとつに挙げられ、生産量も少なく高価です。長い熟成を経てからの、オーク樽の香りと果実味が一体となった素晴らしいハーモニーは秀逸です。

ヴィンテージ
GRAND VIN
Rouge

2005
1999

GRAND VIN
Blanc

2009
2007
1998

ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 レオニャン南西の郊外にある森の中にひっそりとたたずむドメーヌ・ド・シュヴァリエの小さなシャトーは、まさに通向きのワインを生産している。生産量はほんのわずかで、ペサック=レオニャンでも垂涎の的だ。何よりすばらしいのは、その完全無欠な品質である。
 ドメーヌ・ド・シュヴァリエの名声が貴族的なクロード・リカールによるものであることは間違いない。彼はここを1942年に相続したが、一族のつまらない争いから、1983年に大手の蒸留酒の会社、ベルナールに売り渡す羽目になってしまった。クロード・リカールはその後も運営権を持ち続けたが、結局それも、オリヴィエ・ベルナールに譲渡してしまった。
 ドメーヌ・シュヴァリエの赤ワインは、オー=ブリオンやラ・ミッション・オー=ブリオンに代表されるような、グラーヴの強烈でリッチな、土の香りのするスタイルとは異なる。1990年代以前は、微妙な、ミネラル分を感じさせる、土っぽい特徴を持ち合わせていたが、ボディはずっと軽く、ペサックやタランスのグラーヴ・ワインというよりも、スタイルの点ではメドックに近いものであった。新しいオーナーがこのシャトーを所有するようになってからは、より大柄で構造のしっかりした、力強いワインづくりを意図的に目指している。それはそれで問題はないのだが、1990年代初めのヴィンテージは樽香が強すぎて、このワインの魅力やフィネス、隠そうとしても隠しきれないドメーヌ・ド・シュヴェリエの個性を覆い隠してしまっている。
 ドメーヌ・ド・シュヴァリエの白は、私の知る限りではボルドーで唯一、オークの新樽で1年以上寝かせられるワインだ。生産量は微々たるものだが、樽から飲むとすばらしい逸品である。しかしたいていの場合、瓶詰めすると閉じ、10年以上花開くことがない。それでも、優れた赤ワインよりも熟成に時間がかかり、しかもより優雅になる特徴を備えている。赤ワインの多くのヴィンテージよりも明らかに長命で、25年〜35年は楽に持つ。
 ペサック=レオニャンの南部(グラーヴの北部)を訪れた人は、誰もがドメーヌ・ド・シュヴァリエへの道を探して迷うものだ。1970年代末に初めてここを訪問しようとして、私も途方に暮れてしまったことがある。三方を松林に囲まれたクリーム色のこのシャトーは、レオニャンの東にある県道109号線をたどってセスタに向かえば見つかるはずだ。入り口を示す標示が現れるので、それに従えばシャトーに行ける。
 この比較的小さな畑の土壌は基本的に砂礫質だが、粘土質と鉄分、そして相当量の黒砂も含んでいる。ここでは、春の遅霜と、頻繁に来襲する雹がブドウにかなりのダメージを与えることがある。不思議なことに、ボルドーのほかのメジャーなシャトーで、ドメーヌ・ド・シュヴァリエほどこの2つの天災を被るところはない。
 ドメーヌ・ド・シュヴァリエは、メドックの二級シャトーにも匹敵する、高価なワインである。

〜一般的な評価〜
 赤について言えば、1990年代初めのドメーヌ・ド・シュヴァリエは期待を裏切ってきたことで知られている。それ以後、赤は劇的によくなった。白は常に一流の品質だが生産量が少ないため探すのは難しい。ドメーヌ・ド・シュヴァリエのワインは高価である。



◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン
<赤>
平均年間生産量 ドメーヌ・ド・シュヴァリエ:8万本、レスプリ・ド・シュヴァリエ:9万本、ペサック=レオニャン:2万5000本
畑 面積:30ha、平均樹齢:30年、植樹密度:1万本/ha、平均収量:45〜48hl/ha
育て方:30℃以下での発酵と3週間のマセレーションは温度管理された100hl、150hl入りのステンレスとエポキシ張りの槽で行う。熟成は毎年3分の1ずつ更新される樽で18〜22ヶ月。清澄も濾過も行う。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロ30%、カベルネ・フラン2.5%、プティ・ヴェルド2.5%

Domaine de Chevalier Rouge (税込み価格)
2005 ドメーヌ・ド・シュヴァリエ ルージュ 9.900円


Domaine de Chevalier Rouge (税込み価格)
1999 ドメーヌ・ド・シュヴァリエ ルージュ 6.500円
[赤:フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 古典的な、フィネス重視スタイルのグラーヴ、1999年には、日に焼けた土、タバコ、レッドカラントのアロマや、リッチで、エレガントな、食欲をそそる風味、甘いタンニン、以前のヴィンテージよりうまく融合したオークが見られる。このミディアムボディの作品は、最初の10〜12年で楽しむこと。最終試飲年月:2002年3月 ポイント88
カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド



◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

<白>
平均年間生産量 ドメーヌ・ド・シュヴァリエ:1万2000本、レスプリ・ド・シュヴァリエ:1万本
畑 面積:4.5ha、平均樹齢:30年、植樹密度:1万本/ha、平均収量:40hl/ha
育て方:発酵と18ヶ月の澱熟成は新樽30%で、清澄も濾過も行う。
ブドウ品種:ソーヴィニョン・ブラン70%、セミヨン30%

Domaine de Chevalier Blanc (税込み価格)
2009 ドメーヌ・ド・シュヴァリエ ブラン 15.000円
PP:96〜98 WS:95〜98


Domaine de Chevalier Blanc (税込み価格)
2007 ドメーヌ・ド・シュヴァリエ ブラン 12.300円


Domaine de Chevalier Blanc (税込み価格)
1998 ドメーヌ・ド・シュヴァリエ ブラン 8.000円
[白:辛口]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 目が詰まって、ほのかなインゲン、メロン、イチジク、ミネラルを思わせる1998年は、初期の段階より瓶詰めされてからのほうが良好なものとなっている。ミディアムボディで、イチジク、メロン、ピーマン、グレープフルーツの趣があふれんばかりだ。驚くほど余韻の長い、すがすがしいフィニッシュ。予想される飲み頃:2007〜2020年 最終試飲年月:2002年3月 ポイント88
ソ−ヴィニョン・ブラン、セミヨン




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