グラブナー (フリウリ) |
Gravner | http://www.gravner.it/ |
テラコッタ製のアンフォラ(壺)でつくられるカリスマワイン フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア北東部、スロヴェニアに隣接しています。畑はイタリア領、スロヴェニア領含め計18haです。ワイン造りを始めて30余年、「良いワインを造るために良かれと思うことは全てやってきました。設備や新しい技術も何度も導入しましたし、ワインセラーも3回も変えました。20年間やってきて、やっとわかったのは“ワイン造りに新しいものは必要ない。重要なのは、伝統であり、歴史の積み重ね”失敗もたくさんありましたし、いろんな経験を積み重ねて今のスタイルがあります。これからもそうしていくつもりです。今のノウハウの上にいろんな経験をつめれば、60歳すぎたら良いワインが出来ると思っています」。彼のワイン造りは挑戦の歴史と言えます。
【ブドウ栽培】 一切の化学肥料の不使用。虫除けにハチミツを使用します。 【収穫】 手摘みで収穫、選果。一部除梗し果実を指で潰しながら地中に埋めたアンフォラに投入します。 【自然に任せた発酵】 自然酵母のみ、温度管理もしないで発酵させます。この時点でのSO2はありません。途中温度が下がり過ぎると発酵は一時中断されることも多くあります。春先に発酵が再開し、長い年は9ヶ月間発酵が続いた事もあります。期間中はピジャージュのみで機械を使ったポンピングは行ないません。 【マセラシオン】 ブドウの皮、種子も一緒にアンフォラの中で発酵を続けます。発酵期間が長ければ長いほどマセラシオンの期間も長くなります。皮、種子から抽出されるタンニン分と発酵時に発生するガスが酸化、バクテリアの繁殖から守ってくれます。時期をみて皮、種子を取り除きます。 【瓶詰め】 アンフォラから大樽に移し落ち着かせてからフィルターに通さず上澄み部分を瓶詰めします。フィルターを通す事によってワインは澄んだ色調になるが同時にブドウ本来の風味、この土地の個性も除去されてしまうとの考えです。 【酸化防止剤の使用】 人為的要素は最大限排除しますが、瓶詰め時に若干のSO2を添加します。ワインを安定させるためには、やはり不可欠でSO2不使用も試してきたがあまりにも多くのワインを無駄にしました。使用量は通常の造り手の1/10程度です。ブドウについている自生の自然酵母の使用はもちろん、ブドウ生育時の気候だけでなく発酵時の気候、温度もワインに影響を与えるべきです。そうでなければコリオという土地のテロワールの表現とは言えません。技術で香り、味わいをコントロールするのであればワインでなくて良いです。
|
[ワイントップページ] | |
|
|
Copyright 2000 ML.Miyatake all rights reserved |