ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 ドメーヌ・レリス・マジエール  (ラングドック&ルーション)
Domaine Leyris Maziere
ラングドックの土着葡萄でつくる自然なワイン

 当主はジル・レリス氏で、ドメーヌ名のレリス・マジエールは、自身の名字と奥様のオディル・マジエールの名字を合わせて命名された。夢にまで見た自身のドメーヌを1997年に立ち上げ、ようやく叶った1999年のファーストヴィンテージ。しかし経済的にはまだまだ恵まれず、週に3日は近くの生産者協同組合の醸造長として働き、それ以外の時間で自分のドメーヌワインを造っている。ブドウ栽培には有機農法とビオ・ディナミの概念を持ちこみ、人工酵母や補糖を一切行わず、限りなく自然に近いヴァン・ナチュール造りに励んでいる。

 ラングドック地方の中でもコート・デュ・ローヌよりの、地理的にはニームやソミエール(’02年の大洪水で最も被害を被った小さな村)に程近く、そこから更に車で15分程走らせた内陸の冷涼な地にこのドメーヌは位置している。1997年、最初に購入した畑は林に囲まれた小さな区画で、近隣の畑で使われる化学肥料に犯されることなく、完全に有機栽培ができることが理由であった。そして現在、畑を毎年少しずつ買い足し続けた結果、11.84haを所有するまでに至った。

 レリス・マジエールでは海藻をメインにした肥料を使用し、ベト病などの病気がブドウをおそった時には、通常用いられるボルドー液(石灰と硫酸銅の混合液。両成分が自然界に存在するため有機認証団体に許可されている)ではなく、野生のイラクサやトクサを水に溶かし、水溶液にして散布する。有機栽培にとことん拘る生産者の意気込みが伝わってくる。2007年ヴィンテージからはエコセールとABの認証を取得。



Cuvee L'aiguier Coteaux du Languedoc (税込み価格)
2009 キュヴェ・ド・レギュイール コトー・デュ・ラングドック 1.490円
[赤:フルボディ]
ラングドックの規定でアリカント・ブーシェは混醸が認められておらず、必然的にヴァン・ド・ターブルを名乗ることとなった。収量15hl/haのアリカント・ブーシェ70%とカリニャン30%を使い、底が見えないほど色濃い、自然界の要素をそのまま瓶に詰め込んだような果実のピュアーなアロマを感じさせるワインに仕上げた。味わいの濃密さは比類なき出来栄えで、余韻の上品さと奥行きが、並みの“濃いだけで平たいワイン”に甘んじていない。
アリカント・ブーシェ70%、カリニャン30%

※アリカント・ブーシェの畑(総面積1.32ha):ラングドックの土着品種だが現在は消滅の危機に晒され、この品種でワインを造っているのはこの地方でも3〜4人程度。


          

ラングドック・ルーション
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