ボデガス・イ・ビニェードス・ポンセ (スペイン) |
Bodegas y Vinedos Ponce |
マンチェラに彗星のごとく現れた新生 スペイン新世代の生産者、フラン・アントニオ・ポンセ。 2005年に設立されたまだ若いワイナリーですが、「彼がいなかったらマンチュエラは間違いなく注目されずに終わっていた」と評されるほど、既にその実力は広く認められています。地元品種ボバルは、彼の手により『真の表現力』を開花させたといっても過言ではありません。マンチュエラという土地を愛しそこに根付いたボバルという品種を知り尽くしているからこそ、テロワールを尊重したワイン造りに情熱を傾ける、まさに職人的な造り手です。 実家は代々ブドウ栽培を営む。まだ27歳の若さながら、あのテルモ・ロドリゲスの右腕として6年に渡り13地域に及ぶワインの栽培から瓶詰めまでの責任者を務めた実力派。2005年に実家に戻り独立、ブドウ栽培の師と仰ぐ父とともにワイナリーを立ち上げました。 ■畑の声を聞く■ 「マンチュエラという恵まれた土地と、長い年月をかけてこの地に根付いたボバル種のおかげで、ただ畑に頻繁に出で、できる限り畑を大切にしさえすれば良いということが分かった」 10代の頃から父とともに畑で働き、その後、更に勉強を進めていく中で、結局最も大切なのは「畑の中のバランスを取る」こと、つまり「畑が何を訴えているかを正しく解釈する」ことに気づいたというフアン・アントニオ。 ■29の区画と極端に遅い収穫■ 基本は畑。 総面積32ヘクタールの畑は、なんと29もの区画に分かれます。 また、区画ごとに醸造をするため、収穫も区画によって時期が変わります。だいたい9月上旬から10月下旬までという長期に渡り行われ、一日の収穫量は最大でも4000kg/ha(=約28hl/ha)と、この時点で既に収量は、かなり低いことがお分かりいただけるでしょう。 ■ブドウを尊重した醸造■ 「それぞれの区画が訴えることを正しく理解していれば、良いワインを造るのはそれほど難しいことではない」 醗酵から醸造にかけても徹底して区画ごとに行われ、ブレンドは最後に。圧搾はモストの劣化を最小限にし、不快なアロマや味わいを抽出しないよう、手動の小さなプレスを使って優しく行われます。結果、収量は更に低くなることに。
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