校内研究   

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INDEX
  1 研究主題  GO
  2 研究の仮説  GO
  3 研究の内容  GO
   (1)年間指導計画の作成
   (2)実践研究
    @基礎学力の定着
    Aコミュニケーション能力の育成
   (3)言語環境の整備
  4 研究の成果と今後の課題  GO
     
     
     
研究主題   「豊かな心をもち、生き生きと活動する児童の育成」 〜国語科を通して〜
     
研究の仮説
(1)  児童の実態をとらえ、言語活動を工夫することにより、言語への関心をもち、主体的に学
習しようとする意欲や態度が育つであろう。
(2)  自分の思いや考えを伝える場を設定し、他者とかかわりながら活動を進めることにより、
相手や目的に応じて伝え合う力が高まっていくであろう。
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研究の内容
 
(1) 年間指導計画の作成
   各学年で作成している国語科年間指導計画及び評価規準について、実践してみて明らかに
なった問題点や児童の実態を考慮して修正を加え、整備している。複式学級においては、指導
内容の系統性を考えながら、2学年同領域の単元の組合せを多く取り入れるなど、単元の構想
・配列を工夫している。また、伝え合う力を螺旋的に高めるために、他教科等との関連について
も見直し、必要感のある日常的な題材の選定に努めている。学校図書館については、学習・情
報センターとして活用できるよう、具体的な活動を指導計画に位置付けている。
(2) 実践研究
 
@ 基礎学力の定着
   基礎・基本の定着を図るために、児童の興味・関心を大切にしながら、繰り返し確実に言
語事項を習得する学習を展開している。また、児童一人ひとりの学習の状況を見つめて評
価し、次の学習の支援に生かすようにしている。特に、低学年においては、情意的な関心
・意欲・態度を高めることによって、認知的な能力や知識・理解・技能が育つよう、楽しく言
語活動を行う中で基礎的・基本的な内容を身に付けていくような学習過程を工夫している。
 1年では、復唱、音読、暗唱などの反復的な活動でゲームを取り入れたり、言葉遊びの詩
などのリズム感のある教材を作ったりして、繰り返し楽しく学習できる手だてを考えている。
学習を振り返る場面では、自分の思いを表現する喜びを味わうとともに、文字の読み書きが
確実にできるようにしようと、一言感想を継続して書いている。
 2年では、声に出して読む楽しさや面白さを感じ取り、進んで音読や暗唱の練習ができるよ
うな工夫をしている。音読カードを活用することはもちろん、自由音読、一斉読み、役割読み
などの様々な形態を使い分け、友達と交流しながら繰り返し表現し、個々の頑張りを認め合
っている。例えば、物語教材「スイミー」では劇発表会を構想し、お面などの小道具を準備し
て雰囲気作りをしながら、動作化を取り入れることにより、登場人物の気持ちに迫っていった。
 3年では、学習の見通しをしっかりともたせるとともに、話し方・聞き方等のポイントを提示し、
課題意識をもって学習できるようにしている。その際、情報機器や視聴覚機器を活用したり、
体験的な活動を取り入れたりして、学習展開を工夫している。
 4・5年では、音読カードやローマ字日記などを実施し、活動の習慣化により基礎的事項を
繰り返し身に付けられるようにしている。また、ワークシートや小テストを活用し、書く機会を
多くもつことで習熟を図っている。
 6年では、児童の興味・関心を大切にしながら学習課題を設定し、一人ひとりが課題解決し
たことを友達と交流する中で、基礎・基本を習得できるようにしている。学習したことは背面に
掲示し、日常生活の中で目に触れる機会を増やすようにしている。
A コミュニケーション能力の育成
   伝え合う力を構成する要素はさまざまあるが、本校では、その中の1つであるコミュニケーシ
ョン能力の育成に視点を当て、研究を進めている。そのため、まず、相手意識や目的意識をも
って主体的に話したり聞いたりすることができるよう、自分が伝えたいことをしっかりともたせ、
具体的な相手を想定して表現活動を行っている。そして、「話すこと・聞くこと」だけでなく、「書
くこと」、「読むこと」においても、集団での学び合いを生かした双方向的な伝え合いの場を設
定している。
 1・2年では、進んで話したり、話し手の方を向いて落ち着いて聞いたりすることを大切にし、
二人組などのグループで質問して答える活動を取り入れている。教師対児童の受け答えの場
面も設定し、話し方の練習をしている。また、日常の教育活動全般において、相手に分かって
もらえる話し方を心がけさせ、「あれ。それ。」などの指示語だけで終わることのことのないよう
指導している。
 3年では、自分の思いを簡潔に伝える力や言葉に対する感性を養いたいと考え、詩や俳句
の創作に取り組んでいる。自分の考えを相手に筋道立てて説明できるよう、絵や写真などの
資料を活用して、必要な情報を取捨選択して順序よく書く学習も行っている。
 4・5年では、複式学級であることを生かして、異なる学年に分かりやすく伝える場面を多く
設定し、聞き合う力の育成に努めている。また、児童が興味をもって取り組むよう、学習課題
として地域に関係のある人物の新聞記事を取り上げるなど、身近な話題や題材から教材化
を図っている。
 6年では、少人数でもできるディベートを工夫し、議論の筋道に沿って発言することや相手
の主張や質問をよく聞き、それをふまえて発言することを学ぶようにしている。その他、自分
の生活の中から言葉に関する課題を見出して追究し、その成果を友達と紹介し合 う、問題
解決的な学習にも取り組んでいる。
(3) 言語環境の整備
  児童の言語活動を的確に指導し、言語感覚を育成する上で、学校における言語環境を整備してい
くことが重要である。そこで、児童の発達段階や学習の状況に合わせて、全校及び各学級で工夫
している。
 全校では、朝の読書や表現集会の実施、図書資料や視聴覚教材の整備、掲示板の活用などに
取り組んでいる。また、あいさつや話し方など、日常の言語生活を豊かにする指導についても、全
職員の共通理解のもとで取り組んでいる。朝の読書は、朝自習の時間(10分間)に週3回設定し、
自分の選んだ本を読むだけでなく、教師が読み聞かせをしたりして、本に親しめるようにしている。
 昨年度から始めた表現集会では、詩や早口言葉などで発声練習をしたあと、全校での活動や各
学級の発表、意見交換を行っている。発声練習では、はっきり大きな声で言う練習をする中で、み
んなで声を出す楽しさを味わわせるようにしている。発表の内容は、音読や詩の発表、学習したこ
との伝達など、学級で話し合って考えている。そして、一人ひとりが主体的に集会に参加し、表現力
を伸ばしていけるよう、発表を聞いて意見を出し合う時間や、集会を振り返って感想カードを書く時
間をとり、互いのよさを認め合えるようにしている。また、教師が持ち回りで感想を述べ、よかった所
を賞賛したり改善点を教えたりしながら、次の活動への意欲化を図っている。
 各学級においては、発言の仕方や話合いのポイントなど学習の進め方を提示したり、国語コーナ
ーを作って、学習している言語事項や詩などの作品を掲載したりするなど、掲示物を工夫している。
学びの生活化を図る言語活動としては、日記を書くことや、終わりの会でのスピーチ、友達のよい所
見つけなどを実践している。また、総合的な学習の時間や学校行事などにおいて、国語科で学んだ
ことを生かして伝え合うことができるよう、他教科等との関連を図った指導を行っている。
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研究の成果と今後の課題
   発達段階に応じて基礎的事項を繰り返し習得する学習を工夫し、個に応じた指導を行うことにより、言語
への関心をもち、学ぶ喜びを味わいながら基礎・基本の定着を図ることがで  きた。また、音読カードな
どを活用し、友達や保護者などの他者とかかわりながら、認め合い励まし合うことは、活動の意欲化につ
ながった。今後、楽しく言語活動を行う中で基礎学  力を高めていくような手だてについて、さらに工夫し
ていきたい。
 「話すこと・聞くこと」だけでなく、「書くこと」、「読むこと」においても、集団での学び合いを生かした双方
向的な伝え合う場の設定を工夫することにより、相手意識をもって伝えようとする意識や態度が徐々に
育ってきた。しかしながら、相手の意図をつかんで自分の意見を述べたり、話し合って考えを深めたりす
ることは十分とは言えず、課題として残る。自分の意見を発表しにくい児童については、自信をもって話
せるように、考えをまとめる時間を確保したりメモを活用したりする等の手だてを講じてきたが、継続した
指導が必要である。伝え合う力を育てる指導や評価について引き続き研究を進め、生きて働く力を育て
ていきたい。
 豊かな言語生活につながる環境づくりをめざして、児童の詩や作文などを掲示したり、学級通信に掲載
したりすることは、言語活動への関心・意欲を高めるのに有効であった。また、全校で「朝の読書」の時
間を設定し、読み聞かせや本の紹介に各学級で取り組んだところ、本に親しむ児童が増えてきた。今後
は、表現の仕方を学び合う効果的な掲示の在り方や、時と場に応じた話し方の実践などについて研究を
深め、児童自らが学習したことを生活に生かし、よりよい言語生活を送ろうとする意識や態度を培ってい
きたい。

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