二十四輩は、宗祖親鸞聖人が関東を去られるに当たり御直弟子を集め、浄土真宗の信心のあり方を確かめられ、ご高弟二十四人が連署判形されたことに始まります。貞永元年(1232)八月六日であります。聖人に直接教えを受けたご直弟子は数多くいられますが、鹿島性信房・真壁眞佛房から唯円房にいたる二十四人をもって代表されます。
親鸞聖人と二十四人の大先輩を慕いその寺々を二十四輩として巡拝します。その道のりは関東に止まらず東北盛岡にまで及びます。その昔、当地からも京都のご本山から越後・関東の二十四輩まで参詣したという記録がのこされています。
天保十年に本願寺広如上人からこの阿波北方の寺院とご門徒にお手紙と名号が下付されました。関東の二十四輩はおろか京都の本山にも参詣が難しい時代、これを期に近隣の寺々を関東の二十四輩になぞらえて、巡拝をはじめたのが御国二十四輩「阿波北方二十四輩」の寺々です。それさえもままならぬ人々のために、小石碑に二十四輩の寺々の名を刻み連ね建てたミニ二十四輩もあります。
1番 | 西方寺 | 名西郡石井町石井 |
2番 | 真光寺 | 名西郡神山町鬼籠野 |
3番 | 西覚寺 | 麻植郡鴨島町牛島 |
4番 | 西円寺 | 麻植郡鴨島町麻植塚 |
5番 | 徳住寺 | 麻植郡鴨島町喜来 |
6番 | 蓮光寺 | 麻植郡川島町三ツ島 |
7番 | 尊光寺 | 阿波郡市場町大野島 |
8番 | 光源寺 | 板野郡上板町鍛冶屋原 |
9番 | 明照寺 | 板野郡上板町瀬部 |
10番 | 円行寺 | 板野郡上板町瀬部 |
11番 | 光明寺 | 名西郡石井町藍畑西覚円 |
12番 | 法泉寺 | 板野郡上板町西分 |
13番 | 専勝寺 | 板野郡板野町古城 |
14番 | 専光寺 | 板野郡板野町岡ノ前 |
15番 | 光善寺 | 板野郡藍住町東中富 |
16番 | 真楽寺 | 板野郡吉野町五条 |
17番 | 徳善寺 | 板野郡藍住町奥野 |
18番 | 東光寺 | 鳴門市大麻町川崎 |
19番 | 福泉寺 | 鳴門市大麻町市場 |
20番 | 願行寺 | 鳴門市大麻町市場 |
21番 | 円勝寺 | 鳴門市大麻町姫田 |
22番 | 法泉寺 | 鳴門市撫養町斉田 |
23番 | 西福寺 | 鳴門市撫養町斉田 |
24番 | 明泉寺 | 鳴門市瀬戸町明神 |