おもしろ・おかし・不思議話                                   顕信


香煙に命有り?  

煙は上へあがるのが常識。
一度だけ不思議な動きをする香の煙を見た。

いつものようにお線香をたき、お勤めをしていると。お花の葉の下に白い固まりがじっとしている。よく見るとそれはお香の煙、見ているうちに、その固まりはゆっくりと葉の下をまるではうようにと降りていく、ちょうど朝露に葉を下る水玉のように。そして端まで来るとゆっくりと固まりのまま上へと登っていつた。

 

 幽霊?みた?         

京都でいたころの話です。下宿(当時は風呂・流しなし、便所共用、四畳半)男ばかりの下宿、色気も素っ気なし。ナマ温い風の夜。男二人夜中に腹を空かし(コンビニなど無い時代)ラーメンを食べようと下宿をでた、夜中の道ばたの柳(?)の樹の下に白い服の女性がたたずむ。男二人意識しながら話しつつ樹の近くへ、顔が見られるかとのぞき込む。が、その姿なく、男二人顔を見合わせ、後を見ず脱兎のごとく走り去る。

 

昼間その場所を見ると樹の陰に標識の白いポールと街灯。

 

お化けには会いたくないが、幽霊にはあいたし。幽霊は美人しかいないから。

 

 

また、つぎを書きます。読んでね。  



メインページ