99'November 室戸のヤッコソウ 1 最御岬寺(東寺)境内

室戸岬の灯台。点灯100周年のたすきがかけられていた。室戸岬のすぐ東側に室戸スカイラインの入り口がある。現在は無料です(過去に有料の時代があった)。スカイラインからは文字通り紺碧の太平洋が見える。またライダーズインの東入り口でもあります。
 ガードレールを飛び越えるとかなりなジャンプになる。まだとんだひとはいないと思うのだけれど。上がりきる手前に大きなトイレと最御岬寺(ほつみさきじ)の参道があります。参道は車両進入禁止です。アスファルトの参道でも石段でも距離はおなじ位です。
参道の奥(およそ南)までいくと「仁王門」があります。境内には本堂などいくつかの建物があります。なぜか若宮八幡宮まで同居してます。さがせばまだあるかも。入ってすぐ右に弘法大師がすわってます。
弘法大師さんのうしろに地蔵さん(かな?)がたくさんおいでて、そのまた後ろに「ヤッコソウ自生地」の木製の看板と板塀があります。この看板のシイの木がツチトリモチの宿主です。
塀のなかを覗くと愛らしいヤッコソウの群生がありました。シイ属の根に寄生する。ここでも300年位のイタジイの幹から3m位の範囲で群生。10から12月に開花する。高知の牧野富太郎博士が命名したそうだ。大名行列の「やっこさん」みたいということらしいが「やっこさん」は絶滅危惧語です。日本南部に自生する珍しい種です。天然記念物。
ヤッコソウのアップ 持って帰らないように。花の茎のまわりに分厚い鱗片状の葉が90度の角度ずつずれて対生しています。鱗片様の葉が開いているのが「やっこさん」の手らしい。花はてっぺんの頭の部分だが花弁はない。半透明の幕が子房を覆っているだけ。やくや花糸も子房のまわりに張り付いています。
ヤッコソウ科で独立。仲間には世界最大の花ラフレシアがある。あちらはゆっくり開花して開くときには音がする、と言う話。
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