99'November 金剛頂寺のヤッコソウ

金剛頂寺の境内にあるシイの木にもヤッコソウ群落があり囲いがしてあった。お遍路さんたちが「かわいー」と声をあげていた。遊歩道から離れて裏山を散策してみるとヤッコソウがここにもあそこにも。写真の群落は林床5m四方ほどの大きな群落で、足の踏み場がなかった。複合の群落かもしれない。どの個体も落ち葉の少ない場所や落ち葉のすきまを見つけて頭部を出している。
ミツバチが2匹周回していた。観察していると2匹ともヤッコソウが目当てのようです。一匹がヤッコソウに着地してかなり長い間食事?に熱中していた。ミツバチが食べるのならとヤッコソウの茎のぬるりとした部分をなめてみた。かなり甘い。しょ糖より果糖に近い甘み。
 虫媒花ですから当然ですね。
左が若いつぼみ、右はおしべの筒を取る準備ができたつぼみ、まんなかが露出しためしべ。
ヤッコソウは地面からでるときは雄しべの容器の帽子をかぶっていて、開花するとき脱ぐ。
左の写真は着替えのさいちゅう。
右の写真 右はまだ帽子をかぶっていて中心に同心円が見える・左が脱いだばかりのめしべ。
ヤッコソウ群落内のシイの根。ケロイドみたいなのはヤッコソウのあとかなと思っている。林内に台風でおちたらしいナギランが2株ころがっていた。見つけられなければいいなと思いながら近くの樹木の枝に生えていたシダの根にはさんで帰った。
ヤッコソウの兄弟の花。ラフレシア。同じ目でも少し違う。雰囲気としては少し理解できる面もあるけれども。両者とも完全寄生ですから生活のためのしくみはいらない。花ができ種子ができれば死んでもいいので全身が花です。
 人間でいえば卵巣と精巣だけでできてる?ことになる。。。かな。ちなみに種子は極小のがどっさりできるそうで、たれながしの数打ちゃ当たる方式で受粉時のきちょうめんさとはうらはら。

back