ぷらいう゛ぇーとぉく
TALKS ABOUT HORSE RACING
TALK no.056

01月07日(木)
競馬場で出会った風景 SCENE#02 事件です!
『人の噂も75日』と言うけれど、だいぶん、人の記憶が薄れてきた頃に、再び蒸し返す、大馬鹿者がここにひとり(爆)。
98年12月26日 中山競馬場
私は初中山競馬場に少し浮かれていた。
競馬場へ着いたのが予定よりも少し遅くなり、1Rがスタートした頃にやっと落ち着いて席に座った。
レースが終わった頃、その日会う約束をしている友人に電話を掛けた。
電話の最中、右からテレビカメラを抱えた男性3人が近付いてくる。私は電話中なので、事態が把握できず、ここにいちゃまずいかと思って少し後ずさりする。
インタビュアーか何かなのかなあ? と思いつつも、私には関係ないやと思い、友人との電話を続ける。
連れのコーマさんとそのまた連れに男性がしきりに何かをお願いしている。
1人の男性が持つ袋には「TSS」のロゴ。どこの局だ?! などと大ボケかまし、しばらくして「Turf Sound Station」だということに気がついた。
気が付きはしても、私は電話中。私には振られないだろう。
と、思っていた時、コーマさんがふいに私を指さして
「彼女はエモシオンを応援してます」
と言う。
・・・・・・あのう、私、電話中なんですけれど。
このまま電話を続けると、なんだかとんでもない事態に陥りそうな気がしたので、いったん、電話を切り、また後でかけることにした。
で、事態の把握に乗り出す。
「で、結局、なんなんですか?」
コーマさんに聞く。
「応援している馬にメッセージを言うんだって」
「は?」
「コーマさん、フクちゃんでやるんですか?」
と、話しているところへ、すかさず、インタビュアーの人がパネルを持ってくる。
「エモシオン、お願いします」
お願いしますったってねえ・・・。何をどうやればいいのかも分かっていない私に言うんじゃないよ。
私とコーマさんがぐずぐずやっているところへ、後ろにいたカップルが、「なになに?」とやって来て、ステイゴールドをやるとかって出た。
「じゃ、先にこちらにやってもらいますので、どんな感じか見ておいて下さい」
カップルの彼の方がやることになり、堂々とやり遂げた。
あんな感じでできる分けないじゃん・・・。
「馬の名前を上に書いて、下にメッセージを書いて下さい。で、コメントするのは、名前を言ってから。パネルをひっくり返して、メッセージを言う。というカンジで」
そんなにあっさり言ってくれても・・・。
この頃になると、私の心の中ではやってやる! という気持ちが多少なりとも湧いてきていた。
でも、問題はパネルの下に書くコメントだ。
いちおう、いろいろ、頭の中では候補は上がっていた。
『今年初重賞制覇をここで!』
ホントは、いちばんこれにしたかったけれど、これが流れた時に「え?! みっきぃって今年重賞勝ってなかったの?」と言われるのがいやだったし、知らない人に気付かせてみっきぃに恥かかせたくなかったので、あえなく却下。
『みっきぃがいちばん!』
エモシオンの応援なのに。みっきぃの応援してどうするよ? しかも、これ、けっこう、宣伝だよなあ・・・。
で、結局、何になったのかというと、
『菊花賞以上を!』
だったりする・・・。菊花賞以上と言うことは、2着以上と言うことで、結局馬券に絡め!と言っているようで、ちょっと気が引けたりもしたけれど、時間もないし(と言うよりそれ以上引き延ばしたくもなかったし)、ということで、他に良い案もないまま、このメッセージで録画。
ぐずぐずしているコーマさんより先に、私がやることに。
カメラが回ってもなかなか言い出せない。しかも、カメラの後ろに連れが立って私に笑えと笑いを誘う。
そうしてくれて、私の十八番、営業スマイルがやっと出て来て、さほど(と言うより「全然」)緊張もせず、声も上擦らないで、スムーズにコメントできた。
私がやったことで、コーマさんも後には引けない状態になってしまったようで、ビッグサンデーでコメントしました。
お互い、とんだ(?)災難でしたね。コーマさん。
撮る前に、2人して、
「この顔でやるの?! このボロボロの顔で?!」
と、2人とも、夜行バスで今朝、東京に着いたばかりの顔を曝してしまったのでした。
この点だけは、一生の不覚かも。ね? コーマさん。
撮り終わった後、コーマさんが、
「いつ、流れるんですか?」
と、聞いた。
「今日の昼頃できれば。と、明日です」
「明日ぁ?!」
2人して、叫ぶ。
「明日は困るぅ!」
そう。明日は困る。今日なら、私を知っているのはこの連れだけだけど、明日はいーーーーーーっぱい知人が来る。
「明日は困るぅ・・・」
そう言ってはみても、撮り終えたTSSの人たちはさっさとその場から去っていっていた・・・。
ああ、明日がとっても不安だ。
翌日:有馬記念当日
この日も1Rが始まる頃に競馬場に到着。
KANCHIさんに連絡を入れて、探している時に、ターフヴィジョンに「有馬記念 応援メッセージ」の文字が!
今なら自分1人だし、今ならいいか。
と思いながら、恐い物見たさで、目はしっかりターフヴィジョンに釘付け(笑)。
とりあえずの覚悟をしながら見ていると、2人だけしかなかった。
ああ、なるほど。こうやって、分けて流すのか。私はコーマさんと一緒に流れるんだったらいいなあ。
などと呑気に思う。
KANCHIさんと合流し、次は2R発走直前。
コーマさんが流れる! と、いうことは、次は自分か?! と覚悟しながら見ていると、コーマさんで終わった。私はまだ先らしい。
この時、KANCHIさんとokachinさんに、コーマさんが昨日の連れで、私もこれに映るんだということを自白(こういうのは「自白」じゃなくて「暴露」?)。
2Rが終わってしばらくしてコーマさんから連絡があって、
「コーマさん、映りましたね」
と言うと、
「あ、そうなん? 私、パドックにいて見てない」
らしい・・・。そんなぁ。
そうするうちにBOZZさんが現れて、私の連れは全員集合してしまった・・・。
で、3R発走直前。みっきぃが有馬記念以外の唯一の騎乗レースで、みきらぁはおそらくほとんどターフヴィジョンに釘付けになっているだろうと思われるその時!
出たぁ・・・。
自分が映った瞬間、顔をターフヴィジョンから背け、一通り終わるまで見向きもしない。
KANCHIさんは指差すし、okachinさんにもウケてる・・・。ただ1人、BOZZさんはどうやら状況が把握できていないらしい。何が起こっているのか分かってなかったよう。
確かに、私は昨日とは違う顔で来てるし。
昨日の自分も「眼鏡かけてるし、分からない奴には分からないだろう」なんて思ってた部分もあったし、しょうがないと言えばしょうがない。
それを狙っていたのは、私自身だから。
でも、なにも、みきらぁがみんな見ているだろう時を狙って流さなくてもいいじゃない・・・。
やめぇて。
状況が把握できていないBOZZさんにKANCHIさんが「だいじょうぶ! 有馬記念発走直前に、もう一回流れるから!」なんて言っているのをすかさず、
「いや! 絶対ない!」
と、却下した。
・・・・・・しかし、KANCHIさんの予言は的中した。
本当に有馬記念発走直前に今まで流れたのが通しで流れ出した!
しかも、馬番順だ!
ということは、私は大トリかぁ!!
「あ、なんか、馬番順みたい」
「ほらほら、フクキタルの次にグラスになったから」
「じゃあ、一番最後じゃん!」
周りは大いに盛り上がる・・・。
やめぇて。
大トリなんて、やめてぇ!!
コーマさんのビッグサンデーに続いて、エモシオンは私だけだったので、不本意にもエモシオンを応援してしまった私は大トリを飾ってしまった・・・。
もちろん、私はまた直視していない。見れる訳がない。
でも、音声だけは聞こえてくる。自分が終わったのを耳で確認してターフヴィジョンに視線を戻す。
すると、すかさず携帯が鳴る。
「ほらほらぁ、掛かってきたよぉ!」
他人事の人はイイ気なものである。
電話の主はリアルさんだった。
「あれ、お前だろ?」
やっぱり・・・。
仰るとおりではありますが、私は認めません(爆)。
「違うよ。アレ、私じゃないよ」
しらばっくれてやりました(笑)。
「ホントにお前じゃないのか?」
と、本気で私じゃないことを信じてきた頃になってやっと、白状しました。
「え?! 私ですぅ。あれ・・・」
私の携帯NO.知らないusakoさんも現地でびっくりされたとか。
かなりの波紋を呼んでしまった事件でした。
これも、ま、グランプリのいい思い出になることでしょう・・・(笑)。

