生き方・オスラー生き方
ウイリアム・オスラー
人は誰も、思考に、言葉に、行動に、人生哲学を持っている。
この私のメッセージは、最も古いと同時に最も新しく、最も単純であると同時に、最も有用である。
人は誰でも「迷う」。これから示す道はその迷いの道に踏み込まない最も良い方法である。
1、習慣:(人生は習慣である。子供が歩くのも、ピアニストの指が魔法のように動くのも、すべて練習のたまものである。長期にわたる鍛錬の積み重ねが偉大なものを作る。)
2、行動:(明日を思わず、過去を忘れて、今日に行動せよ。昨日の重荷に加えて、明日の重荷まで背負い込んだら、いかに強い人でもよろめくだろう。)
3、感謝:(現在の与えられたものに感謝せよ。)
人生は習慣である
その日一日の仕事を全うするための生活の実践であり、今日を生きるということである。
明日を思わず、過去を忘れて、今日に生きることである。
夜、過去という服を脱ぎ、新たな朝を迎えることである。
朝めざめたあとの数時間の気分は、肉体が正常か否かを測るもっとも良い方法である。
清潔な口、さえた頭、澄んだ眼は、人が生まれながらに持つ毎日の特権である。
一日区切りの扉をきっちり閉めて、今日の課題に精神を集中させる。
能率という化け物で諸君の頭を悩ませてはならない。
挙動は泰然とし、声は低音で、話し方もゆっくりしている。
永遠に繰り返される、「人生とは何か」に対しては、「私は考えずに、行動する。」というのが、その答えである。
諸君の着実な仕事は、健全な世界観を与える。
若者の心をかくも苦しめる倦怠、興奮、焦燥感、などを正すのに、仕事ほど効果的な矯正法はない。これは魔除けのようなものである。
一日を始めるに、祈りで始めてほしい。
一日一日で区切った静かな生活は、心も軽く、諸君自身の、あるいは他人の重荷を背負うのに役立つことであろう。
「人生は些細な出来事によって左右される」
諸君が心を英知に向けて、これからの日々を重ねるよう私のささやかな言葉が、その一助になればと願うものである。
「われわれの務めは、遠くにかすんでいるものをみることではなく、目の前にはっきり見えるものを実行に移すことである。
だから、明日の事を思い悩むなかれ。」
学問する心と信仰心を。
寝る前の30分を読書に。(ベッドサイドライブラリー)
三つの人生訓
1 寡黙という資質に磨きをかけて勤勉で完全燃焼しよう。
2、われわれがここにあるのは、自分のみならず、他の人々をもより幸せにするためである。
3、すぐれた人生は愛、すなわち、人間愛によってのみ、全うすることができる。
諸君の仕事は村や地方で、大都会のスラム街で、あらゆる場所で、黙々と働くことであり、一生をかけてヒポクラテスのいう知識、賢明さ、人間性、誠実さ、などの模範をしめすことである。