癌は知らせるべきか(2)?



 癌を知らせるといってもそれは、いろいろなケースがあります。
 この部分をおさえておかないと、話しが食い違ってしまいます。

「癌告知」は大きく3つに分けられます。

1、病名の告知(治ることが期待できる場合)
2、不治であることの告知
3、余命の告知(あとどれくらい生きられるかの告知)

 癌の告知について、この三つの場合が混同されて、論議されています。
 治る見込みがある場合の「癌告知」と、不治の場合とでは、違って当然です。

1の”治る場合”には、告知することが、「より完全に治療する」(たとえば、抗ガン剤の使用とか、放射線治療などの)」ために必要なことが多いでしょう。
 
 しかし、2、「不治の告知」3、「余命の告知」の場合は、より慎重に考える必要があります。
 その人の人生観、残される家族、今後の人生設計、などしっかり考えて、家族の人とも十分相談の上、決めなくてはなりません。
 何回も何回も、家族とドクターとの間で相談が必要です。


家族の人は、相談の時に、次のことだけは聞いておく必要があります。

1、聞いておくべきこと。(家族の心得)

  1)どこの癌か。
  2)癌の広がりは?転移は?
  3)治療計画は。
  4)治る確率はどれくらいか。

2、調べておくべきこと。(家族の心得)

  1)その癌に関する情報。
  2)他の専門家の意見。
  3)他の人の闘病記を読む。

3、決めておくべきこと。(家族の心得)

  1)患者に伝えるかどうか。
  2)誰に、どこまで伝えるか。
  3)どこで治療を受けるか。
  4)将来治らないと宣告されたときどうするか。


 一方、「患者さん本人」は、本当に自分の癌の状態について、「たとえ不治であっても聞きたいのかどうか」、しっかりと、自分自身に尋ねてみる必要があります。

 「自分は、どんなつらい宣告にも本当に耐える自信があるのかどうか?」
(自信がないのであれば、あいまいな状態で、すませるのも、一つの方法なのです)

 そして、「不治の告知」を受けた場合でも、次のことを守って下さい。

患者の心得

1、生きる希望を失わない。
2、家族と助け合う。

 インフォームドコンセントの中には、患者の「真実を知る権利」と同時に、「知らないでおく権利」もあるのです。いやなことは聞きたくないという人に告知することは、プライバシーの侵害となるのです。


 「聞きたいかどうか」を入院の手続きの時にアンケート用紙で確認する病院があります。それは下記のようなものです。
(しかし、患者さんの考えも、元気なときと、弱ってからでは当然変わってきます。これだけを全面的に信頼することにも問題があります。)

1、あなたは病状について聞きたいですか?

    はい  いいえ

「はい」と答えた方のみおこたえください。

  1)病状が軽い場合だけ聞きたい。
  2)すべてを聞きたい(命が助からない場合もそのことを聞きたい)
   
「はい」と答えた人のみおこたえください。

2、あなたの病状について、あなた一人で聞きたいですか?それともだれか他の人と一緒にききたいですか? 

  1)一人で聞きたい。
  2)家族と一緒に聞きたい。 


家族が癌にかかったとき


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