悪い知らせの伝え方・末期癌の告知



「先生は末期癌の告知についてどう思いますか?」
「告げるべきか否かではなくて、どう伝えるかが問題です。」
「患者さんの年齢や性格、現在おかれている立場、家族の希望などを考えて、一人一人にあった対応が必要です。
「たとえば、ご高齢の方で、社会的な任務が全て終わっている人に、告知することが必要かどうかは、やはり、家族のかたと、慎重に相談する必要があるでしょう。」
「告げる必要がある場合にも、多少の技術を要します。」
「それは、患者さんのショックをやわらげるために、ぜひとも必要な技術です。」

例:

Q:私は癌なのでしょうか?
A:細胞の診断は1〜5までの段階に分類されています。
1、2は正常、3は異型細胞、4、5は悪性です。
あなたの場合は、残念ながら5でした。

Q:私は不治の病なのでしょうか?
A:治療が困難な病気であることは確かです。
元気な間に身の回りの整理をしておいたほうが良いかも知れません。
しかし、希望は捨てないで下さい。
現在でも、新しい薬や、新しい治療技術が開発されつつあります。

Q:私は、あとどれだけ生きられるのでしょうか?
(答は3段階に分けるのがよい。)

A1:どれだけ生きられるかは、誰にもわかりません。
(あと何カ月というように、具体的な数字をいうのは最悪)

A2:どれだけ生きられるかは、私にもわかりませんが、念のために、元気な間に、身辺整理をしておくほうが良いかも知れません。
(身辺整理ことを勧めることで、もしかしたら、残された命が、あまり長くないかも知れないことを、暗に知らせる)

A3:非常に病勢の激しい場合には、半年とかいうことも考えられます。
しかし、現在でも新しい薬や、治療技術が開発されつつありますから希望は捨てないで下さい。
(攻撃的で、どうしても、正確な余命の予想を要求する人には、しかたなく、予想される余命を知らせる)

 どんなに強そうに見える人にとっても、余命の宣告は残酷なものです。



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