胃を切った人のために



1、日常生活での注意

 退院後、体力の回復に少なくとも2週間は必要です。
 職場に出ていった場合も、最初からがんばりすぎないように注意しましょう。
(体力の回復が不十分なままがんばりすぎると、途中でダウンしてしまいます。)

 激しいスポーツは少なくとも3ヶ月すぎてからにしましょう。

2、食事の注意

 決して早く食べようとしないこと。(日本人は概して食事が早すぎます)
 少量を頻回に食べるのが大切です。(10時のおやつ・3時のおやつ)
 ゆっくり食べて、腹八分目で止めるのが大切です。
(少量とは、手術前の三分の一か二分の一以下です)
(どうしても手術前と同じような食べ方をして失敗する人が多いようです。)

 食後は少なくとも30分間は休養しましょう。

3、起こりうる症状と対策

  • 「食後お腹がはってしんどい。」「吐き気がする。」食後30分から1時間位で楽になる。

     (最も多い症状です。これは明らかに食べる量が多すぎるか、早すぎるかです。)
     食事の量を減らすか、もっとゆっくり食べて下さい。

  • 「食後30分から1時間時・2時間ころに、吐き気・冷や汗・動悸・めまいなどがする。」

    ダンピングといわれるものです。)

    予防法「味の濃いもの」「特別甘いもの」を食べるときは起こる可能性があることを知っておく。
     できればそういったものを避ける。
     起こった場合は、スティックシュガーなど、甘いものを食べるとよくなります。

  • 「夜寝たときなどに、苦いものがあがってくる。」「胸焼けがする」

    (胃液や、胆汁が逆流してきているためと思われます。)
     寝るときに肩の下に座布団を入れて、上体を高くして寝ましょう。
     それでもよくならない場合は医師に相談して下さい。
     薬物で治療してもらいましょう。

  • 「お腹がよく鳴る。ガスが出過ぎる。」

    (消化の力が落ちているのが原因です。よくかんで、ゆっくり食事しましょう。)

  • 「下痢ばかりする」

    (食べ物がうまく消化されていない可能性が高いので、医師に相談して、消化剤を処方してもらいましょう。)

  • 「疲れやすい」「根気がなくなった」

    (手術による体力低下が原因です。体力の回復を待ちましょう。)
     長期間続く場合は、医師に相談して下さい。

  • 「急にお腹が痛くなって、吐き気や嘔吐があり、便もガスも出ない

     (腸閉塞や、癒着障害が疑われます。食事も、水分も控えて、医師の診察を受けて下さい。)
     注意!!「おなかがつまっているようなので、口から何か食べて、押し出してやろう。」とはしないで下さい。
     さらに痛みが強くなって、救急車を必要とする事態になります。
     このような場合には、口から何も入れないのがベストです。


  • 「お腹の創がつっぱる。」「創が盛り上がってきた。」

    (手術後3ヶ月から6ヶ月くらいまでは、手術の創のまわりがかたいのは普通です。これは日にちとともにしだいにやわらかくなってきます。)
     創が盛り上がってくる場合は、医師に相談して下さい。


    「注意」:自己判断をしないで、調子の悪いところは、必ず医師に相談して下さい。


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