家族ががんといわれたとき
Q:大事な家族が「がん」といわれたときは、誰でもどうしようと思いますよね。どうしたらいいのでしょうか?
A:まず、主治医の先生からくわしい説明を聞くことが大切です。
たずねることを列挙しますと、
1)癌が疑われるのか、細胞診断の結果で診断が確定しているのか?
2)癌ができている臓器はどこで、その進行度は?(早期がんか、進行がんか)
3)手術を必要とするなら、どんな手術になるのか?手術以外の治療法があるのか?
などです。
説明に十分納得できない場合は、セカンドオピニオン(別のドクターにもう一度診断してもらうこと)を求めたいと、主治医に丁寧に申し出ましょう。
「決して先生を信用しないわけではないのですが、セカンドオピニオンをいただいてもいいでしょうか?」
といいます。
良い先生なら、気持ちよくそれにも、応じてくれるはずです。
そのほか、何でも、徹底的に主治医の先生にわからないことを、遠慮せずにたずねることが大切です。先生は、きっと、何にでも丁寧に答えてくれるはずです。
遠慮して、たずねなかったり、医学的に余り知識のない、専門家でない人に相談すると、とんでもない迷路にはいることがありますから、注意しましょう。
家族の人は、相談の時に、次のことだけは聞いておく必要があります。
1、聞いておくべきこと。(家族の心得)
1)どこの癌か。
2)癌の広がりは?転移は?
3)治療計画は。
4)治る確率はどれくらいか。
2、調べておくべきこと。(家族の心得)
1)その癌に関する情報。
2)他の専門家の意見。
3)他の人の闘病記を読む。
3、決めておくべきこと。(家族の心得)
1)患者に病名を伝えるかどうか。
2)伝えないとしたら、誰に、どこまで伝えるか。
3)どこで治療を受けるか。
4)将来治らないと宣告されたとき、どうするか。
一方、「患者さん本人」は、本当に自分の癌の状態について、「たとえ不治であっても聞きたいのかどうか」、しっかりと、自分自身に尋ねてみる必要があります。
「自分は、どんなつらい宣告にも本当に耐える自信があるのかどうか?」
(自信がないのであれば、あいまいな状態で、すませるのも、一つの方法なのです)
そして、「不治の告知」を受けた場合でも、次のことを守って下さい。
患者の心得
1、生きる希望を失わない。
2、家族と助け合う。
インフォームドコンセントの中には、患者の「真実を知る権利」と同時に、「知らないでおく権利」もあるのです。いやなことは聞きたくないという人に告知することは、プライバシーの侵害となるのです。
「聞きたいかどうか」を入院の手続きの時にアンケート用紙で確認する病院があります。それは下記のようなものです。
(しかし、患者さんの考えも、元気なときと、弱ってからでは当然変わってきます。これだけを全面的に信頼することにも問題があります。)
1、あなたは病状について聞きたいですか?
はい いいえ
「はい」と答えた方のみおこたえください。
1)病状が軽い場合だけ聞きたい。
2)すべてを聞きたい(命が助からない場合もそのことを聞きたい)
「はい」と答えた人のみおこたえください。
2、あなたの病状について、あなた一人で聞きたいですか?それともだれか他の人と一緒にききたいですか?
1)一人で聞きたい。
2)家族と一緒に聞きたい。