更年期と性


「更年期と性」    朝日新聞950701

「更年期は女性にとっていやな時期で、自分の価値が低くなるように誤解されていると思うんです。回りくどいようでも、人生のどういう磁気化を正しく理解しないと」鎌倉市公民館、健康セミナー、同愛記念病院産婦人科医師、丸本百合子医師
 この時期の変化や症状には、更年期を過ぎれば収まるものと、老化現象の二つがある。女性ホルモン(エストロゲン)が減ることから、外性器や膣の壁が縮んで薄くなって、乾燥する。外性器にかゆみ、痛み、ヒリヒリ感、性交のときに痛み、を感じる人も多い。
「性交渉がつらくなることもありますが、男性の無理解によることが多いですね。でも、男性も射精能力が落ちてきているので、お互い様なんです」
もともと「おつとめ」だったセックスをこれまでは何とか我慢できたのに、閉経したらいたくて耐えられなくなったというのなら、それ以前の夫婦の関係や、性のあり方のもんだいです」

 津田塾大や一橋大学でセクソロジー(性科学)を講義する村瀬幸浩さんは、更年期世代の女性を対象にした集まりに呼ばれることが最近増えた。
「性は性器の問題ではない」と強調すると、「夫にも聞かせたい」「もっと早く知っていたら」という女性が少なくない。
「気持ちを伝え合えないのは、性=性器、肉体=下半身と考えているからです。
そういう話をすると、下品だと思いこんで、自分だけでなく相手が話すことも軽蔑する。」
「講義を聴いて、従来のセックス観や女性観のゆがみに気づいてよかったという反応がずいぶんあるんです。大人の男性も学ぶことで変わってゆけますよ」



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