コンピューターと医学生



コンピューターを使えばすべてを知っておく必要はない。
 メディカルトリビューン960516

”Koop博士のデータベース診断構想”
 Koop博士はコンピューターで最新の医学情報にアクセスできるよう学生を教育することで,医学の質の向上をめざしている。

「今日の医学生にとって、最新の医学文献をおい続けることは困難な作業になっているため、現在では最新の必要な情報をコンピューターデータベースから検索する方法が教授されている。つまり、すべてを記憶しておくことは時代遅れで、コンピューターから資料を収集するのが今のやり方だ。」

”医学に必須”
 ダートマス大学ではコンピューターの知識は医学教育における基礎である。たとえば、あるトピックスに関する情報を検索するために、学生は米国立医学図書館(NLM)のデータベースの利用法を学ぶ。
 この構想の目的について、Koop博士は「コンピューターですばやく医学の最先端にアクセスできる若い医師を養成することによって、医療を向上させることである」と語った。たとえば、患者が大発作を起こしたときに、医師はコンピューターで、検索して、最新の治療法を呼び出すことができる。医学のこうしたアプローチは医師を、「汗と不安」から開放し、「何もかも知っておかねばならない」という義務感から、開放するものであるという。
 また同博士は、「これはまるで、内科医が数学のかわりに電卓の使用法の訓練を受けるものの様に見えるかもしれないが、実際にはそうではなく、むしろコンピューターデータベースの利用法を学習することによって、医学の進歩に遅れないという、これまでは不可能だったことを行うことができるようになるだろう」と述べた。

”ますます魅力的に”
 米国医師会専門家グループのM.Roy Shwarz副会長は「医学部におけるコンピューター教育はますます魅力的な補助学習ツールとなってきている」とし、「現在では、多くの大学が、医学教育課程にコンピューターの教育を組み込む様になっている。ほとんどの学生は入学する段階で、すでにコンピューター技術に精通している。入学時点では約3分の2から4分の3の学生はコンピューターの取り扱いが十分にできる。コンピューターデータベースが充実されるにつれ、コンピューターは医学領域に置いて、次第に重要な役割を果たすようになるだろう。現在の所、医学雑誌の多くはまだ全文がオンライン化されているわけではないが、近い将来そうなることは間違いない。」と語った。
 さらに同副会長は「そのうち、医師はさまざまなオンラインサービスにアクセスするために利用することができるポケットサイズのコンピューターを日常的に持ち歩くようになるだろう」と予言。「地方で開業したいと願っている若い医師にとって、コンピューター技能はとても重要である。これらの医師が地方の図書館では容易に入手することができない情報を得たり、都市部の同僚と連絡を取り合ったりするのにコンピューターが役立つはずである。」と述べた。


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