育児の話  やっぱりマイペースよね

<案ずるよりは産むが・・・>

 子供が生まれて人生観が変わったという人は多いと思う。現に私も。結婚というのも、もちろんひとつの転機ではあるけれど、やはり出産の重みにはかなわないでしょう。
 しかし、想像していた赤ん坊のイメージ・・・フリルのついたベビードレスを着て天使のような顔でにっこり笑う・・・と現実とは大きくかけ離れている。サル。人間に進化する前は当然サルである。
 我が家のサルもおかげで二歳になりました。秋には三歳になります。最初の子なもので、正直言ってどう扱っていいのかわからず、一歳になるまでは育児雑誌を読みあさっていましたが、結局人は人、自分は自分です。断乳にしても、大変だという情報ばかりが入ってきて、ああ大変なことなんだわ、と思っていたけれど、実際はあっさりしたものでした。
 育児休暇を限度いっぱいまで取ったので、仕事に復帰するときが断乳のリミットと思ってはいたものの、昼間はともかく夜はしばらく飲ませるのも仕方ないと覚悟していました。それなのに、娘は「哺乳ビンで飲むジュース」というのがお気にいりで、おっぱいにはさほど執着がなく、予定した時期にあっさりバイバイとなってしまいました。
 眠るときにはおっぱいがないと、という子もいるようですが、うちの場合おねむ時の必須アイテムは「お母さんの指」という変わり種でしたので。(こっちの方は二歳前まで続き、歯が生え揃ってからはかなり痛かったのですが)


<夏の宿題「オムツはずし」>

 世間で騒がれている「公園デビュー」も田舎では関係なし。だってデビューするような公園もなければ、真っ昼間から子供と公園へ出かけていられるようなお母さんたちもいないんだもん。大抵の家は兼業農家で、働きに出ていなくても畑仕事をしたりで、みんな結構忙しいのです。それより何より、小さなムラ社会でわざわざ子供をデビューさせなくとも、みんなどこの誰の子かはちゃんと知ってくれているんですね。
 最近の我が家でもっとも大きな育児課題は「オムツはずし」でした。地元の幼稚園(町立)が3年保育のため、来年の春にはうちのサルも幼稚園へ行けるのです。ただし、オムツがとれてないとちょっと・・・と聞くので、じゃあ夏の暑いうちがはずし時だなということで、この夏の課題となっていたのです。
 トイレで座って、トイレットペーパーを流すだけはできるようになりました。しかし、肝心の用がたせません。おもらしも経験させた方がよいかとパンツをはかせても、身をよじって泣きながら我慢する始末でおもらしさえできません。オムツにしてやると安心したようにじゃーっとするのです。
 お風呂でも同じように身をよじっていたことがあったので、ここでしちゃえ、と言ったのですがやはりだめでした。でも、ある日、お風呂の洗面器にまたがってじゃーっとしてしまいました。あれ、なんだ、できるじゃないか。これはひょっとしておまるから順にやっていけということなのかな。
 いきなりトイレというのも無理だったか、と反省しつつ、通販カタログでおまるを物色しはじめました。これというのに大体決めて、あとは注文するばかりのところで仕事も忙しく数日が過ぎました。


<サルも少しずつ進化する>

 7月の初めのある日、仕事から帰ると母が(子守は私の母がしています)「今日はあいちゃんはトイレでしっこができたんよ」と言います。えー、と半信半疑の私でしたが、その夜試しにトイレにいってみると、ちゃんと出る出る。おまけに、トイレに行きたくなると自発的に「ウンチ」というのでした。(大でも小でもなぜかウンチ)
 おまるにしようと思っていた矢先の躍進! 子供は子供なりに日々成長しているのだなあと思い知らされました。
 母親をやって三年足らず、まだまだ未熟者ですが、世間で言うほど神経質にならなくても大丈夫だなと思うことが本当に多い。むしろ、母親がどーんと大らかに構えている方が、子供も精神的に安定するのではないでしょうか。周りに流されずマイペース、これって結構ポイント高いと思うのですが。

(97.8.3)


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