うどんに限らず麺類ってのは我々日本人の大好きな食べ物です。しかし、ここではうどんに限ってちょっと食べ方のコダワリを・・・
かけうどんでもザルうどんでも同じなのですが、基本的に口にいれたうどんを噛み切る事はしません。よく「噛まずに飲み込む」と言う意味と捉えられていますが、もちろんそれも含んだ上で実際は「噛み千切ったうどんを丼に残さない」と言うのが正しい解釈だと思います。
お箸一杯にうどんを挟んでカブリつく、一見美味しそうな食べ方に見えるのですが、口に入りきらず余ったうどんを「ブチブチブチッ」と噛み千切って、噛み千切られたうどんは丼の中に・・・。当然、最後の方には短くなったうどんが丼の底でヒラヒラしてる。こういう状態は個人的には大嫌いです。だから僕は箸で挟んだうどんは、切って丼に戻さずに、全て口の中に納めてしまいます。
当然、お箸に一杯うどんを挟めば切らずには食べられません。どうやったら奇麗に・速く食べることができるか?と言うと・・・
1. お箸にはうどんを2本取る。
2. 一気に吸いやすいように丼から引き出す。
3. それをダシの中に浸し、丼に口を付けてすすり込む。
4. 同時に少量のダシをすすると、出汁の香りが口中に広がり更に美味さ倍増!!
という風な食べ方をしています。また、うどん2本ぐらいだと女性でも十分口の中に納まりますから、ブツブツ切りながら食べるよりもずっと上品に見えます。・・・しかし、もしうどん2本でも口が一杯になったら・・・
(中級)「余ったうどんを箸で掴んだまま噛み切り(口からは離さない)、飲み込んでから先程余ったうどんをすする。一見噛み切ってないように見える」。
(上級)「余ったうどんを噛み切らずに口の中のうどんをひと噛みして飲み込み、余ったうどんを引き続きすすり込む」。
(神業)「そのまま胃へ直行!?」
一見「切らずに飲み込んでるぅ!?」と思われますが、口と胃でうどんが繋がってるのはいくら讃岐人でも気持ち悪いんで普通はちゃんと噛み切ります。僕も噛まずに飲み込むことは滅多にしませんが、時々喉越しの良いうどんの時にやっちゃいます。・・・ケド、やっぱ気持ちワリーわ(^^;)
注)ホントに噛んでない人も居るようです。
なんでこんな食べ方をするのか?と言われると、まず一番に思いつく理由は「早く食べなきゃ不味くなる」とか「讃岐人のプライド(笑)」なんですが、他に理由もあると思います。例えば歴史的な背景とか、宗教的な理念だとか、うどんのそもそもの生い立ちに関わるとか・・・詳しくは知りませんし考えたこともありませんが、お遍路さんの「お接待」としてうどんが昔から出されていた事を考えると、礼儀というか作法というかそういったものがあって、現代まで受け継がれているのかも知れませんね。ただ、以前「うどんを噛み切るのは縁起が悪い」と言う言葉を聞いたことがあります。ひょっとするとここら辺が落とし所なのかも知れませんね。
と能書きを垂れては居ますが、かく言う僕はオヤジがこうやって食べてるのを見て、その食べ方を真似て始めたのが最初なんですが、何よりこうやって速く食べないと夏休みのお昼ご飯のザルうどん(大きなザルにうどん山盛りを家族で囲んで食べる)が「たくさん食べれない」「当たりが悪い」と言う生存本能が働いていたと言う理由も有ります(爆)
単純に食べる速度を比べてみると、普通の人(県外の人)の2倍以上の速さで食べてます。女性とならその差は更に開きます。
「香川のうどん屋は回転が早い」とよく聞きます。そりゃそうでしょう、平日のセルフ店の昼食時は小さなお店でも200人ぐらいは裕にさばいてます。僕に限って言えば一人で食べに行くことが多かったので『列に並ぶ→注文する→お勘定を払う→食べる→片付ける→店を出る』の行程が約5分で終わってました。そんな人ばかりがお客なんです。だからそんな環境に長く居ると「うどん屋は食べたらさっさと店を出る」と言う習慣が身に付き、未だにのんびり座ってくつろぐ事をせずさっさと店をあとにします。この辺が「客の回転の速さ」の第一要因だと思います。
ま、兎に角、讃岐人にとっての「うどん」はファーストフードでもありスローフードでもあり、腹の虫養いでもあり、朝食・昼食・夕食・夜食・おやつでもあり、離乳食でもあり、病人食(?)でもありと、主食以外でもパーフェクトフードである事は確かです。更にリーズナブル!サラリーマンのお父さん達の強い見方でもあります。
しかし、読み返してみるとホント文章力無いなー・・・(-。-;) by yossy
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