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**頭痛の種類について**
  頭痛の原因は色々あります。
1.まずは偏頭痛:
  • 米国では頻度は10人に1人の割合で発生する。
  • ストレスや疲労、まぶしい光、ある種の食品、ホルモンの不安定などが原因。
  • 12〜17才の偏頭痛者は週の前半に発作を来しやすく(月曜日20%,火曜16%、水曜16%、土曜は9%)むかつきは53%、嘔吐は5%で、大人ではそれぞれ80%、60%であった。
  • 患者は異常に興奮する神経細胞を有し脳幹部の痛みの中枢に影響し、血液量が増加して頭痛となる。
  • 稲妻ようのもの、ぎざぎざ、ピカピカしたもの等が出て、視力視野傷害や二重にみえたりなどの前兆のあるものやないものがあります。眼の筋肉のマヒや、小児では軽いメマイや言語障害、時にマヒも伴うことがある。まれに脳梗塞になる人まであります。吐き気や嘔吐、涙がでたりして一晩寝ると収まることが多い。原因は血管が縮んで血の巡りが悪くなるとその部分の脳の機能障害の症状が出現し、次に血管が拡大してきて頭痛が始まります。
  • 90%は緊張性頭痛を合併する。
  • 治療:血管収縮剤(トリプタン;--naratriptan, rizatriptan, zolmitriptanなどがあるが10%位の無効率。Coronary spasmを起こすことがあるので狭心症や心筋梗塞の人には使用禁止)、 dihydroergotamine nasal spray、心臓薬、抗うつ薬、テンカンの薬などが使われる。
  • 頭痛発作中にテンカン発作を来す場合があり(Miglepsy),両者の関連性が注目されている。
  • 不幸な家庭環境は子供の偏頭痛の危険を増す。2nd June, 2000 
    - フィンランドの研究者によると遺伝と環境の因子が子供における偏頭痛の発生に関係していると言う。Dr. Pirjo Anttila と共同研究者は( University of Turku)フィンランドのTurkuで8〜9才の子供1290人のデータを収集した。調査前6ヶ月間の頭痛は725人であった。頭痛の原因に関する調査に対して答えた622人より器質的な頭痛は109人でこれらは除外された。最終的には513人の調査になった。調査チームはこれらの子供の10%が偏頭痛で男女間に差はなかった。研究者によるとこの頃の子供の偏頭痛発生の最も重要な因子は家族歴にあった。研究者達は偏頭痛に遺伝性が解っていたのでこの結果を予期していた.しかし彼等は又,家庭の問題、例えば貧しい環境と家族内の不幸が偏頭痛のない子供より偏頭痛もちの子供に多かった事を見つけている。家庭内逆境の方が学校の問題よりもっと強く相関し,家族の不幸は子供の偏頭痛の独立した因子であった。研究者らはその説明で偏頭痛児は家族の誰かが長期の病を持っている事が多いという。Dr. Anttila等は子供における偏頭痛の危険性は突発性頭痛の家族歴があれば増加し、生活状態が不満足であると更に大きくなると結論している。
2.緊張性頭痛;
  • 一時性と慢性の型があります。気持ちに緊迫感が有ると人は頭を立てます。頭蓋が前に落ちないように首や頭部の筋肉が持続的に引っ張っている状態です。その内、頭蓋周辺の筋肉が懲り痛くなるのです。
  • 生理の前や警戒したり、注意を持続したり、心配事が続いたりすると起こりやすく神経質な人に発生しやすい事になります。
  •  本質は筋肉の化学的炎症です。炎症を抑える薬か心の緊張を取る薬が効きます。   
3.群発頭痛および慢性発作性偏頭痛;
  • 偏頭痛の連続型と言われ長い頭痛です。緊張生頭痛も一緒になっていることが多いものです。
4.脳に病気がないのに来る頭痛;
  • 頚神経痛の場合:後頭部に突発性の刺すような1〜2秒の頭痛がきます。
  • 頭の周りの寒さによる筋肉の収縮による外からの圧迫性の頭痛。かき氷など冷食品摂取による喉の奥からのもの
  • 咳の時や重い物を持ったりの労作時や、性行為中の血圧上昇による頭痛(じわっとくる鈍痛型、急にわれそうになる爆発型、無理な姿勢の持続による姿勢型等)です。
5.頭部外傷による頭痛;
  • 交通事故や転倒などで頭を打って発生し、脳膜の破れや頭蓋の周りの筋肉の損傷、骨折による痛みなどです。内出血や脳の血管が切れたりすると他の症状を伴って頭痛がします。この場合は首の捻挫を伴いやすく、頭蓋周囲の筋肉やすじ、靱帯のいたみなども加わり、複雑になります。
6.脳血管障害による頭痛:
  • 血管はパンパンに膨らんだり切れると痛みます。
  • 急性虚血性脳血管障害;血管が詰まると頭痛になることがあります。脳が腫れてきて痛むのではと考えられています。他の脳の欠落症状を伴います。
  • 頭蓋内血腫;血管が切れて脳内や頭蓋骨内の出血などによります。救急車で脳外科送りとなります。
  • くも膜下出血(原因のほとんどが動脈瘤や動静脈奇形など)で後頭部を殴られたような頭痛がします。
  • 稀にばい菌が血液により脳の血管に運ばれ動脈炎や静脈炎になり頭痛を来したり(脳内静脈血栓症)、頸動脈または椎骨動脈瘤及び血栓症でも、又高血圧などにより血管が膨らむと頭痛の原因になり ます。
 7.非血管性頭蓋内疾患による頭痛;
  • 脳は脳脊髄液と言う水の中に浮かんでいます。その液の流れが悪くなったり、漏れたりして、液圧上昇又は低下のどちらかが起こると頭痛や頭重感が起こります。
  • 頭蓋内感染症、頭蓋内肉腫や転移性脳腫瘍など非感染性炎症疾患での脳の腫れによる頭痛
  • そして髄液腔内注射に関連する化学物質による頭痛、髄液中に入り込んだ血液(血液は立派な化学物質)による化学反応による頭痛なども有ります。(化学的髄膜炎)
 8.原因物質の摂取又は暴露による頭痛;
  • 各種薬剤(血圧を下げる薬の中にも)、悪臭、排気ガス、たばこ、有害ガス、シンナー、亜硝酸塩、グルタミン酸ソーダ、一酸化炭素、酒、エルゴタミン、鎮痛剤の乱用、その他。慢性の摂取(中毒状態)よりの離脱による禁断症状としての頭痛など。(エルゴタミン、カフェイン、麻薬、など)。避妊用ピルややせ薬でも
 9.頭部以外の感染による頭痛;
  • カゼなどのウィルス感染、細菌感染、その他による脳膜炎や脳炎によるもの。高熱による頭痛など
10.代謝性疾患による頭痛;
  • 低酸素状態(高山に登った時など、低酸素の場所)、睡眠時呼吸が一時止まる人。潜水の際のガス欠、(急に深海から海面にあがった時の潜水病は空気による脳梗塞)、高炭酸ガス症、低血糖、透析など
 11.頭蓋骨、頸、眼、耳、中耳、内耳、鼻、副鼻腔、歯、口、喉あるいは他の顔面、頭蓋組織による頭痛または顔面痛;
  • 頸椎、後咽頭腱炎、中耳炎、副鼻腔炎特に前頭洞炎、急性緑内障、眼の屈折異常、めがねが合わない状態、斜視、外耳道や眼内異物、 側頭下顎関節炎や咬合不全など 
12.脳や脊髄神経痛、幻視痛(ファントム痛);
  • 脳又は脊髄神経に起因する頑固な痛み;脳神経、第二、第三頸神経の圧迫及び捻転等の神経痛。視神経炎(糖尿病性神経炎など)の痛み、ヘルペスなど神経親和性ウイルスなどによるヘルペス後神経痛などの脳末梢神経の炎症
  • あとは稀で----Tolosa-Hunt症候群(繰り返す一側の眼球周りの筋肉のマヒと眼球後部の痛み)、頸ー舌症候群、舌咽神経痛、中間神経痛、上咽頭神経痛、後頭神経痛、中枢性の原因による三叉神経痛以外の頭痛、顔面痛(anesthesia dolorosa無知覚性疼痛、視床痛など)である。
  • 三叉神経痛;これはよくあるもので頬や顔面が痛み食事やあくびをしただけで歯が痛むような鋭い痛みが有る。
    ファントム痛は事故や手術で指や手足が切断され無いのにその無い部分が痛むもの。この治療は難しい
13.分類できない頭痛



           以下は学術的な頭痛に関するもので一般の方は,,,,,,,

頭痛

外来で最もよく見かける頭痛
  1.偏頭痛:診断と分類、治療                  2.緊張性頭痛---散発性又は慢性:診断と分類、治療
  3.鎮痛剤及びエルゴタミン乱用頭痛:診断と分類、治療  4.群発頭痛と慢性突発性半側頭痛 hemicrania:診断と分類、治療
  5.慢性外傷後頭痛:診断と分類、治療
外来で見かける他の頭痛:アルファベット順
  1.脳腫瘍による頭痛 2.短い(数秒又は数分)自然発生頭痛  3.突発性刺入性頭痛Idiopathic stabbing headache
  4.SUNCT "short-lasting, unilateral, neuralgiform headache attacks with conjunctival injection and tearing." syndrome 
  5.慢性突発性半頭痛Chronic paroxysmal hemicrania  6.頸性頭痛  7.小児頭痛
  8.咳による頭痛(良性と症候性)  9.重労働性頭痛  10.持続半頭痛Hemicrania Continua
  11.腰椎穿刺、短絡術後の体位性頭痛spinal taps, dural rents, shunts  12.性交時頭痛  13.洞性頭痛Sinus headaches
  14.側頭動脈炎Temporal (Giant-cell) arteritis  15.自動車事故によるむち打ちによる頭痛
  16.頭痛救急外来Headache Emergencies
偏頭痛の診断
  外来に良く来る偏頭痛は二つのタイプがある。
    前兆のない偏頭痛migraine without aura (以前は "common migraine"と言われた) と
    前兆のある偏頭痛migraine with aura (以前は "classic migraine" とある人は言っていた)である。
  頭痛のない前兆 だけもかなり多く眼科医にかかる。神経科医と頭痛の専門家は 72時間以上も頭痛が続く偏頭痛重積をしばしば
  治療する。他の偏頭痛のタイプを以下に並べるが the Headache Classification Committee's classification (1988)の中に記述され
  ており Olesen's chapter in The Headaches(1993),や他の分類でも書かれている。
  一年続くものが約 10% で中には 25-55年も続くのもある。 男/女比は大体2である。
   Migraine without aura は migraine with aura.より約2倍多い。
個々の頭痛又は頭痛の型を診断。
  Migraine は反復する頭痛が以下の基準に合えば診断する。全ての偏頭痛が基準の全てを満たさなくても良い。例えば、中等度の   左側頭部の拍動性頭痛の人が運動中に悪化する時、この頭痛の特長は偏頭痛基準に合致する。しかしこの頭痛は吐き気や光
  や音に過敏ではないかもしれなく、基準に合致しない。それでもこの人の頭痛はいくつかが偏頭痛の基準に合えば、これは
  偏頭痛といえる。
前兆のない偏頭痛Migraine without aura
  記述 (IHS): 突発性で反復する頭痛、4〜72時間続き頭痛は一側性で拍動性で中等度から重度でいつもの活動で悪化する。
   そしてむかつきがあり、明るい光や音に耐え難い。
 診断基準 (IHS)  
  少なくとも5回の発作。頭痛発作は4〜72時間持続。
  頭痛は少なくとも以下の4つのうち2つの特長を有する。---- 一側性。拍動性。中等から重度の強さで日常の活動を妨害する。
  階段を歩いたり同様のいつもの労作で悪化する。
  頭痛の際に以下の症状の少なくとも一つを伴う。----むかつき、嘔吐、光線過敏photophobia や音響過敏 phonophobia
  、他の頭痛が考えられないか確かめられない。
前兆のある偏頭痛Migraine with aura
  記述(IHS): 突発性に反復する病気で間違いなく大脳皮質や脳幹に起因する神経症状の前兆発作を伴う。普通は5〜20分で
       完成し60分以上は続かず、その後に偏頭痛と付随症状が発現する。
 診断基準(IHS): ここでは省略
前兆に対する記述
  視覚前兆が最も多い。それはしばしば均一で輝き曲がる
ノコギリの歯状線や他にもきらきらする映像として出る事もある。
  ノコギリ線や他の映像はきらきらしない事もある。一側の視野又はその一部に
視力消失又は視力低下をきたす視覚前兆も多い。
  一側の顔面や上肢又はその両方に
しびれが広がる事が次に多い症状である。軽い半身マヒや言語障害も希ではない。
偏頭痛診断に関するコメント---------------
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