いよいよ国府養護学校までの生活がはじまりました!


重苦しい気持で出発しました。
はじめての環境、先生、友達...
親も裕生も一年生の気分です。

 到着すると早速、トイレを済ませて
受付の先生の指示で高等部1年の靴箱へ行くと
1年4組、図子裕生の名前がありました。

 上靴に履き変えて2階の教室に入っていくと
黒板に6人の名前が書いてあり、図子裕生の名前も...
机にも名前が貼ってありました。
1人だけお友達が座っていました。
間もなく、他の生徒、親御さん、そして先生がいらっしゃいました。

 男、女2人の先生の自己紹介、先生による子供達の紹介
お二人とも、優しそうで一安心!
一人ずつ親の意見を聞いていただいて
私は、ちょっとしゃべり過ぎたようでしたが
熱心にメモをとりながらきいてくれました。
こちらの要望を言いやすそうで
ひとつの心配は、消えました。

 きょうの、裕生ははじめから身体が揺れ、首を振り
どうも、落ち着きません....ちょっと心配!
一足先に、私たちは、式の行われる講堂へ入りました。
しばらくして、アレ!...裕生がひとりで入ってきました。
それから、かってに中等部の席に座りました。
すぐに、他の友達と先生が入って来られて
図子君は?...と先生
わたしが、「前で勝手に座っています!」と先生に告げました。
どうも、先生を無視しているようで「困ったもんだ!」
やっと高等部の席に着きました。

 校長先生による高等部入学許可伝達で
一人ずつ名前を呼ばれて返事とともに起立していきました。
中学校の卒業式で練習済みだから大丈夫かなと思いましたが
起立はしましたが声は聞こえませんでした。
教室ではちゃんと返事ができたのに......

 あっという間の20分で式は終わりました。
教室に戻って確認事項の後、寄宿舎へ ....
これからが一番心配していたのですが
寮母さんの出迎え...若くて、優しそうで
荷物の運搬も手伝ってくれました。
なにか、順調に行きそうです!良かった!!

 部屋へ入るといろいろお話をしながら
荷物や、布団を片付けました。
ロッカー、お仕入れ、いろいろなモノを掛けるところ
みんな図子裕生の名前が貼ってありました。
優しさに感激!すぐ感激!
調子にのって何でもお願いしてしまいました! 
新入生の歓迎会をやってくれるとかで 
いろいろ準備をしてくれているようでした。

これで不安は、ほとんど解消しました。 
ただ、何回か裕生が「土、日はお家?土、日はお家?」と
聞くので「そうだよ!」と言うと安心顔。
やはり不安なんだなと思い可哀相になってきたので
早めに引き上げることにして
車にのっているとこちらの方を見ています、それで
元気良く手を振ると裕生も手を振って中へ入っていきました。
この寂しさは、仕方がない!
裕生、頑張ろう!
お父さんもお母さんもがんばるから!       




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