教育環境について!


  • 幼いときからみんないっしょに...


  • 普通学級、障害児学級、養護学校と言う区別を取り払うこと
    同じ、敷地内、(お子さんの状態がさまざまですから)
    で幼いときから常に触れ合いながら学ぶ、
    成長していくことが必要だと考えています。
    我が家の自閉症坊主、裕生も保育所の段階から
    はじまり、中学まで普通学校...変な言い方ですが
    の協力学級、仲良し学級に通いました。


    私たち両親がなぜこれまでの型を選んだのか
    正直な話し、はじめから確かな自信があって普通学級を
    選んだわけではありませんでした。
    それは、小学校へ至るまでの段階で...つまり保育所の段階で
    保母さん達の勧めで不安ながらも保育所に通いはじめ
    自然に息子にかかわってくれる友達もでき、さらに健常児の
    子供達に影響されて成長していく息子の姿を見るうちに
    この状況を出きるだけ続けて行くことが自閉症児の息子にとって
    社会生活をするうえで今の社会に越えにくいハードルを持つ
    子供達にとって良い結果を生むのではないかと考え
    普通学級で、みんなといっしょに成長させたいと思ったのです。

    養護学校高等部に入学するまでの9年間特殊学級、普通学級の間を
    行き来する生活でしたが息子にとっても、また、周りの友達にとっても
    ほんとうに良かったと確信しています。
    裕生にとって、将来社会に出て生活するようになった時
    大多数の健常者のなかで生活するのです。
    隔離された教育の場で育つことが自然な状態だといえるでしょうか?
    小さいときからいろいろな経験、他の子供達と同じ環境のなかで
    生活、学習することが必要なのです。嬉しいことも、嫌なことも....
    子供は、家庭と生活の場でかかわる子供達に影響されるところが
    最も大きいのではないでしょうか。

    ともに学んできた子供達にとっては、どうでしょう。
    物心ついたころからちょっとユニークな子供...息子と成長してきて
    無意識のうちに違うタイプの友達がいるということ
    いろいろな障害を持ちながら懸命に生きているたくさんの
    人達がいるということが自然に自分達の中に、心の中に認識できたと
    思います。

    私自身が経験したことをですが小学校1年から3年まで同じクラスの中に
    小児麻痺の女の子がいました。その子はおばあちゃんが毎日付き添って
    来られていました。
    私たちは何の不思議な思いも違和感もなくその女の子を受け入れ、
    いや、クラスのみんなが自然にその女の子を気遣い、
    クラスがまとまっていました。
    誰に教わることもなく...そのおばあちゃんの女の子への愛情がそうさせたのかも知れません。

    息子の友達の場合、中学の学園祭の時、近くにある施設から同じ年代の
    子供達を招待してエスコートし学園祭の中を回っていましたが
    私たちから見てもほんとうに自然なのです。
    どう付き合ったらいいか、よくわかっているのです。
    彼らのこの自然な行動は、息子との9年間に身についてきたことは、
    間違いのないことでしょう。


    わたしが今、思う教育の姿は、幼いときからできるだけ同じ空気の中で
    できるだけ近い、いつもかかわりあえる環境の中でお互いが心身ともに
    成長することだと思います。
    ...できるだけというのは、障害の程度によっていつもいつも
    同じ環境で生活するというのは、無理があるかも知れません...
    かかわることのできる時間を可能なかぎり持てるようにすることが
    すべての子供達にとってプラスになることは間違いないと思っています。
    もちろん、これからの社会にとっても......



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