授業参観&講演"99.6.21


 


授業参観

  造花をつくる作業でした。

手作りの6分割された箱にそれぞれ三つの花びらの色違いのピースを入れて
茎に三枚の葉っぱをさして三ケ所の突起に二種類ずつ重ねていきます。
厚紙が線で10に分割されているところに出来上がった花をおいていきます。
10個出来上がるごとに先生に報告してチェックしてもらいます。
50個ずつ袋詰めしたものが製品になるようです。
裕生は、花びらが少し曲がって付いていたりすると気になるらしく
始めは、ちぎってしまいました。その後、注意されてからは
袋に入れていました。
使えないものと”これくらいなら使う”という判断は、難しいところです。
10個できて先生に報告するのですが「10個!」とだけ声が出ましたが
報告とはまだ言えない状況です。
しかし、仕事は、遅くても丁寧にこなしていました。
これを1日中できるか?毎日毎日飽きずにできるか?は、
疑問ですが以前に比べて集中できているようで、すこしづつ成長しています。
内容がわかっている場合には、ある程度の細かな仕事もこなせるようです。
次の仕事を見つけたり応用を利かせるような場面は、相変わらず苦手です。
経験させる、たくさんの場面を持っていることである程度対処できるようになると
思います。
あとは、経験、環境次第ですが時間がまだ必要です。
 

 

講演では.....

 臨床心理士、若竹通勤寮の職員、小規模作業所”ひだまり”の職員、
更生施設”吉野川育成園”の職員、株式会社日本フードパッカーの総務の方々のお話がありました。

臨床心理士のかたは、主に不登校などのお話と地域の在宅障害児、者のかたがたへの
コーディネイトサービスなどについてお話がありました。

若竹通勤寮の職員のかたは、利用者のニーズにあったサービスを実施していること
住居、料理、金銭面の管理のお手伝い、仕事、など必要な面をお手伝いしている。
従来は、職場に通うため、職場がある方が利用していたが
今は、作業所などへ通所するために利用することもできるようになった。その分、障害の重い人も利用しやすくなった
そうです。
ほとんどの人が長くて2年ぐらいまでにアパート、その他の住宅で
生活ができるようになって寮からは出られるそうです。

吉野川育成園の職員のかたのお話は、主に私たち親に対する要求でした。
こどもを施設に入所させた後、任せッきりの親、自立に向けての努力を拒む親、
今でもこんな親がいるのかと耳を疑いたくなるお話でした。

いちばん印象に残ったのは、株式会社日本フードパッカーのかたのお話でした。
牛肉、豚肉、鳥肉の包装、梱包の仕事ですが
3名の国府養護学校の卒業生を雇用されていて、実習中の1名を入れて
4名が働いているとのことでしたが
その内の1名は、自閉症でれいに漏れずコミュニケーションに関しては
非常に難しい状況でたとえば
食事の時は、ほかの社員の人といっしょに行動できない、...家庭でも..
社員旅行へも同行しない、できないなどの問題点があり
会社としても非常に苦慮しているとのことでした。
仕事は、段ボールの箱の組み立てなど自分でその日の仕事を
決めてできているそうです。
仕事がこなせているという点で雇用されているようですが
上司の方がほとんど付きっ切りの状況だそうです。
ガイドヘルパー制度を充実する必要があるのではないでしょうか!

それでも7,8年の間続けて辛抱強く指導されているということで
県下にもこのような理解ある企業があるということに
驚き、感動....希望を持つことができました。






メ−ルお待ちしています!
ご意見、経験談、その他情報お寄せください。
zushi@mail.netwave.or.jp


国府養護学校のページへ

TOPのページへ