母親といっしょにおばあちゃんの家から
お姉ちゃんの待つ東大阪へ行く予定で.....

 おばあちゃんのところからお姉ちゃんの ところへ行くには
地下鉄で難波...乗り換えて近鉄...バス...徒歩15分....なのですが
難波の駅に着いて降りたところから雑踏のなかをどんどん一人で
先に行ってしまったのです。お母さんをおいて....
何しろ通称...”ミナミ”のどまんなか
そう簡単に歩くこともできない混雑なのです。
消えてしまいました!

 母親は、ホームの付近で居るはずだと探し回ったそうですが見つからず、
駅の係り員にも連絡して探してもらいましたがどこにもいません。
「これは、先に行ったのじゃあないでしょうか ..」と言われ...さあ大変!
おばあちゃんとお姉ちゃんに連絡して大捜索です!

 近鉄の駅で係り員に連絡をとってもらうと
「どうもそれらしい男の子が目的の駅で下車したようです。」という連絡があり
お姉ちゃんが急行しましたがすでに姿なし....
これはバスに乗ったのでは...と目的のバス停へ....しかし何処にもいません

 バス会社の方へ連絡をとってみると
その時間に目的地行きのバスに乗車していた運転手さんの話で
「目的のバス停を通り過ぎたのでしょう...終点で降りようとして
お金は?と言うと知らん顔で行ってしまった....」と
三人でバスの終点の駅まで急行し探しましたがどこにもいません...

 すでにその時点でバスを降りてから3時間近くたっていました。
しかたなく近くの交番で捜索願いを...とおまわりさんに
いろいろ説明していると外を見ていたおばあちゃんが..発見!
バスに乗ろうとバス停の方へどんどん歩いていってる...
おばあちゃんの顔を見てもまだバスに乗ろうとしているのを
交番へ引っ張って来て
おかあさん、お姉ちゃん、おばあちゃん、おまわりさん、みんなで
よかった、よかった...の大合唱!
しかし、本人は疲れた様子も、困った様子もなく普通の表情であった。
少し興奮していたようで...しかし第一声が「お昼御飯は、とんかつ?」
そりゃあ午前10時30分ごろ難波の駅でいなくなってから
もう午後2時近くです。お腹も空くはなあ〜


 それにしても変な自信がついたのか
目的地が分かっていて”行くよ”と言う声とともに
ひとりで”まっしぐら”という感じで
それならそれで交通機関も料金もしっかり教えておかなければ
ひとつ間違えると大変なことになりかねないのですから
裕生にたいして言葉足らずは、注意が必要になりました。

それにしても3時間余りどこをどう歩いていたのやら
疲れを見せない裕生には、感心しました。

先日の”JR乗り越し事件”で
大阪でなくてよかったなどと話していた矢先のことでした。

あ〜あやれやれ!









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