■ 自立について考える/97’9.16!





  • 裕生の能力を信じて!

    
     裕生の自立について!
    
    現在でも言葉によるコミュニケーションは、もっとも
    不得手な分野であり特に初対面の人に対しては、
    全く受け付けない傾向がある。
    
    興味を持つものに関しては、かなりの持続性が見られるが
    興味の対象は、
    ジグソーパズル(自閉症児に多く見られる)
    料理(自分が食べるためであるが)
    地図を見る(本屋でもよく立ち読みする)
    テレビ(競馬中継がはじまると特に集中している)
    などに限られている。
    親や自分でも気付いていない分野が見え隠れしているような気がするのであるが
    私たちの観察力、指導力の乏しさからかなかなか難しい現状である。
    
    完成目標がはっきりしていて達成感の得られるものに関しては
    興味外のものにおいても丁寧な仕上げとともに持続性がある。
    しかし、丁寧さ(こだわり)が災いしてか達成するに要する時間が問題。
    まだまだ、一回の声かけで何時間も持続するところの状態ではなく
    興味外のものに関しては、逃避して楽なほうへというところが見られる。
    
    一般的に言われる単純作業を生涯続けることに関しては、
    わたしたちの最終目標ではなく裕生の能力をもっとも引き出せるような
    少しでも興味のある分野から仕事に発展させていくこと、
    そのために小さな小さな芽を見つけて小枝から
    しっかりした樹に成長するよう努力していきたいのである。
    
    裕生に興味の持てるものから(はまるとすばらしい集中力を見せる
    ...興味の対象に関して驚くような記憶力を発揮することが多々ある。)
    その才能が自立の基盤になるように伸ばすことを目標に
    日々の生活を充実させていきたい。
    
    この社会において裕生の存在を一般に認められるよう、
    常に社会の一員として生活できるように親として努力し、
    地域、行政の面からもサポートを求めるものです。
    
     
    
     わたしたちとともにお子さんのことを真剣に考えておられる方たちも
    常に前向きにお子さんの能力を信じて努力し、サポートを求めていきましょう。
    お子さんにとって良いと思われる方向へ自分達のこれまでの努力から
    生まれた信念に基づく、絶え間ない努力を重ねていきましょう。
    
    明日が見えなくとも焦らず、
    絶え間のない努力が必ず実を結ぶことを信じて
    前進あるのみです。
    
    
    
    


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