大阪のおばあちゃん家&おねえちゃん家&和歌山へ!


 3学期が始まったときからの裕生のリクエストで
大阪と和歌山へ行きました。
特急「南風」から新幹線「500系のぞみ」で新大阪へ
さらにJRを乗り継いでおばあちゃんの家まで
最近は、いつも落ち着いて乗車しています。

 ところが席の決まっていない電車での移動になると
乗降口の扉の前に立って上半身を前後に揺するいつものパターン..
それも開く方の扉の前に移動して足元を...スタンスを決めるようにして...

 ですから席が空いていても座ることはありません。2時間でも....
そうそう、それから駅に停車する度に「降りるよ、降りるよ...」と
尋ねてくると言うか確認すると言うのか..
これもひとつのこだわりの現れなのでしょう。
こちらも毎回なので下車しないところで「降りな!」と
言ってみるのですが「まだ...」と言うまで
「降りるよ、降りるよ...」の連発です。
下車する駅は、良くわかっているのです。

 しかし、南海電車の中でどこかのおっちゃんが
「関西空港....」と裕生に話しかけてきたときは、こちらも
慌ててしまって....間に入ってしまいました。
 おっちゃんが何を聞いてももちろん無視しているし
ちょっと黙っていられない父親でした。

ちょっと嬉しかったことは、和歌山の駅横の喫茶店で
裕生がレモンスカッシュを注文したときのことです。

 お店のママさんらしい方がカウンターで待っていた裕生に、
目を見ながら「お待ちどうさまでした。もし、酸っぱかったら
このシロップを入れてね!」と丁寧に対応してくれた事です。
当たり前かも知れませんが
ほとんどの場合ちょっと変わった男の子...と言う目で
正面から対応する人は、少ないのです。
考えすぎかも知れませんが彼女の近いところに
裕生のようなタイプの子供がいるのかも知れない
などと勝手に想像したりして.....
はじめての場所で丁寧な対応を受けると嬉しいものです。


 帰りに裕生のジーンズを買うことになりました。
買い物は、苦手な裕生でしたが
この1年で7〜8kg減量できたので今度は、サイズが容易に見つかり、
スムーズに試着して決めることができたので
期限が悪くならずに買い物を済ませることができました。
やっとジーンズらしい型のものをはくことが
できるようになりました。
なにしろサイズがなくて半ズボンの様な型のジーンズに
なってしまっていたのです。
身長が165cmで体重が85kgあまりだったのですから...
やはり、そこそこの身長と体重のバランスが必要だと
痛感させられました。
寄宿舎での規則正しい生活とスイミングの運動、
それに外での生活の緊張感が良かったのかも知れません。


 和歌山マリーナシティーでは、ジェットコースターに乗ったり
海鮮市場で本まぐろの大とろ、ウニ丼で十分満足した様子でした。

 帰ってくると早速、次のターゲットを明石大橋に絞り、
両親の顔を見ては、「みんなで明石大橋、明石鳴門ルートへいっしょに行こうな!」
楽しい目標を作って寄宿舎での一人の生活を
頑張っているのかも知れません。
自分の心の切り替えをしているのでしょう。
どのような型にせよ、
自分の心をなんとかコントロールできるようになってきたのは
彼の成長なのでしょう!

 新学年も始まり、担任、学級ともに新たになり
寄宿舎でも新1年生を交えてどのような面を彼が見せてくれるか
少しの心配と、期待が入り交じる季節がやってきました。
間近に迫った社会へのスタートに向けて
両親としてもマイペースを保ちながら
現実の場で裕生の生活エリアを探るための行動を
もっともっと積極的に起こしていこうとしているところです。
 
 




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