昨年と同じパターンでしたがクラスメートの後ろでタンバリンをたたきながらぴょんぴょん!
まあ、ニコニコしながら楽しそうだったので良しというところかな!

 卒業後の進路に向けて忙しいので準備ができなくてと言う先生のお話に
一応,納得しながら見物しました。
確かに発表の場を十分に生かしている子供たちもいました。
そういう子供たちは、輝いて見えて
青春の1ページを楽しんでいる様でした。
ここで学校祭とは、直接に関係したことではないかもしれませんが重要で基本的な 問題を提議しておきたいと思います。

 学校全体の流れが卒業後直の一般就労に偏りすぎていると言う点です!
入学前の説明会、入学直後から学校は、3年後に就職するための学校であると、
先生や数人の父兄から話がありました。確かに
子供たちの最終的な目標は、社会に出て何らかのかたちで独り立ちすることであることは
大多数の親の希望ではありますが
それぞれの子供の状態によって一人ひとりに応じた指導が必要なのです。
卒業予定の生徒たちの中で直に一般就労できるのは、ほんの一握りなのですから..
半数以上の生徒達は、行き場が無いのが現実です。
子供たち一人ひとりが抱えている問題に取り組む必要があるのです。
 学校での作業の内容にも偏ったものを感じます。
造花づくり、陶芸、木工、紙すき、縫製、始めの段階で方向性を決めてしまうには、
あまりにも選択肢がないのです。
子供たちの秘められた能力、適性を見出すためには、もっともっと範囲を広げた
アート的なもの、細かい手作業、コンピューターのソフト関連、音楽、料理、etc.....
非常に抽象的ではあってもまづ、平等に能力を見出す機会を与えていかなければ
非常に偏ったせまい道になってしまうと思うのです。
養護学校は、職業訓練学校とは、本質的に異なるのです。....同じだと思っている人が結構たくさんいる...
 親と教師、学校の間での子供を交えた話し合いの機会が少なすぎると思うのです。
子供たちを指導していくうえで綿密に連絡を取り合って行くことが重要なのです。
そこから子供たちの本質を知り適切な対応が生まれてくるのです。
 息子が自閉症であると言うことで自閉症を例にとると
自閉症の子供たちが何が原因でパニックを起こし、自傷などの行為に至ったり
コミュニケーションをとることが苦手であることからトラブルを起こすこと、
また、物音一つに過剰反応したり、こだわりが生じたりするかということを子供たちの方向からとらえ
子供たちの側から見た指導を必要としているのです。

 個別教育プログラムを実践して3年目を迎えたらしいのですが...学校側の話では....
何をさして個別教育プログラムというのかはなはだ疑問なのです。
個別教育プログラムを実践する前に先生間、子供、親を交えた話し合いが不可欠なのです。
相当の準備段階が必要なのです。

さまざまな角度から子供たちを考えて欲しいのです。
 子供たちが中心なのです、彼らは、怠けているわけではありません。
解っていながらそうせざるを得ないのです。できないのです。

 今からでも遅くはない........と良く言われます。
卒業を来春にひかえた私たちだからこそ要望したい。
新しく同じ道を歩んでくる方達のために言いたいのです。
子供たちの、子供たちによる....主体は、彼らであると言うことを.......!

 




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