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 以前より90cm水槽で、海水魚を飼っていましたが、サンゴを家庭で飼育したいと思い小遣い節約の日々を送っていました。
 そして、去年念願のサンゴ飼育への第一歩を踏み入れることになりました。
ただし、莫大な設備投資および広い敷地はありませんので、最低限の設備投資で、家庭にダイビングスポットを夢見て、飼育中です。
 なお私は、海洋学者でもなく、周りに詳しい人もいなく、生体知識は、ただ参考書を読み返すだけでした。失敗談も含め立ち上げから現在までを連載していきます。特に人間良いことばかりを、表に出しますが、失敗を特に並べてみたいと思います。今からの人は、頭の片隅に入れておいて頂ければ幸いです。そして、経験豊富な飼育先輩方々は、よろしければ、アドバイスなど下さい

« 1999年水槽立ち上げ時期記録 第一話»

・1999年3〜5月の間水槽設置のため、器具を選んだり試行錯誤の時期でしたが、物を購入する前のこの時期がすごく楽く子供

の頃に戻れるのではないでしょうか。飼育していくための条件をいろいろ考え注文をしました。

器具が届くまでに、待ちきれない気持ちを抑えつつ、1日でも早く生体を水槽に入れたいがため、90cmの水槽に濾材を入れ3週

間ほど海水を回して、準備をしていました。

そして、6月10日念願の器具が届きました。水槽台を設置し、水槽を置き疑似ライブロックを壁面に設置し、いろいろ器具を接続し

ました。それから3日たって、水温を計ると28度、部屋の温度も28度クーラーの設定は、25度のはずが。おかしなと思い点検して

みると
配管がクーラーの出入りの逆に接続してしまっていました。大失敗です。配管をつなぎ変えるのに一苦労でした。

その後、水温も安定し、1週間が立ちました。濾材にとっては、4週間立っているので、ライブロックを約15kg入れテストフィシュに

ツノダシを1匹入れ
様子をみました。それから1週間が立ち、硝酸・亜硝酸・アンモニア数値ともに以上がないので、トランペットなど

石サンゴ類を5体とシャコ貝・苔取りにとパウダーブルーとその他魚を五匹ほど入れました。待ちきれないこの行動が、これからと

んでもない事態に向かってしまったのです。                  次回をお楽しみに!


«第二話 1999年6月 我、ポセイドンに?»


 6月20日自分の水槽にとって、初めてのサンゴとして、トランペット(オオナガレハナサンゴ)・バブルコーラル・ネジレダバネサンゴ

・ハナガタサンゴウミキノコ、そしてシャコ貝・ホンソメワケベラ・カエルウオ・パウダーブルーを購入しました。

120cmの水槽にとってこれだけの生体では、とても寂しい気持もしますが、なにぶん慢性の金欠病の私にとって、予算が伴わず、

徐々に増やして行かなければ成りません。ただし、その当時の私には、自分の海にお気に入りのサンゴをレイアウトし、海の神様

ポセイドンにでも成ったかのように、水槽の前にたたずむ日々でした。特に、トランペットは、ポリプを水流になびかせ、幻想的な

世界を作りだし、体色の蛍光グリーンは、自然の中で見ることのない、まるでカワサキバイクのごとく、不思議かつほれぼれする

色でした。その感動もつかの間、三日目位から徐々にポリプの元気がなくなり、日に日に骨格の奥に押し込まれたようになり、

その後3日で、全滅状態になりました。途中で、水換えを行っても焼け石に水状態で、亜硝酸濃度を下げても次の日には、かなり

上がってました。やはり基本道理に立ち上げには、時間を掛け無ければならないことを痛感しました。たとえ自分の水槽が元気

そうに見えても、自然の力を侮ってはいけない。自然は万人に平等で、生物濾過サイクルに自称ポセイドンは、かなわないこと

を思い知らされました。

それから、一月間は、生体を増やさず、我慢と水質調査の連続でした。

その間に、硝酸濃度も上がり、茶ゴケがはびこるようになりました。バブルコーラルの骨格部分も茶色に覆われ、綺麗な風船も

日に日に小さくなり、2週間後口だけを残すように、哀れな姿になりました。そして、毎日のように、水槽をつついていると、

パウダーブルーも脅えてしまい、後ろのガラスと疑岩ライブロックの間に挟まれ、落としてしまいました。

 7月30日、亜硝酸濃度・硝酸塩・リン酸・ケイ酸共に落ち着き、茶ゴケの繁殖も収まり、紫の石灰層も増え始め、カルシウム

濃度もテック添付液により安定してきました。この時点で、ウミキノコ・シャコ貝・ホンソメワケベラ・カエルウオの生き残り達と

水槽をのぞく傍観者として、またこの水槽のポセイドンとして、失敗に懲りず、my珊瑚礁の創世活動の再出発です。

今回の教訓
¤今から始められる方、是非焦る気持ちは抑えて、亜硝酸が上昇した後落ち着いてから生体を入れてください。
 サンゴ飼育の場合海水の立ち上げは、海水魚とは比べ物にならないくらい神経質になって下さい。数値的には、本屋さんの
 資料にあります。そして、別の水槽で、濾材の立ち上げを準備し、理論上1月以上熟成させたつもりでも、だめでした。
 それと、疑岩ライブロックのバックウォールを設置する場合、ガラスとの隙間に気をつけてください。脅えた魚は、
 頭を突っ込んで出られなくなる場合がありますので。


次回(11月15日予定)から、新しい仲間達が、たくさん加わってきます。お楽しみに!

      

私のサンゴ飼育日誌