HANAの病気
(アレルギー性鼻炎の説明)
昔と違ってアレルギーの病気が増えて黄色い鼻を垂らしている子供が本当に
少なくなりました。
高蛋白,高脂肪の食べ物を多く取っている為に体質が変わったとか、周りの
空気が汚れて(デイーゼルガスや炭酸ガス)しまいアレルギーを起こし易く
なったとか,スギの木があまり手入れをされなくなって
花粉を盛んに飛ばすようになったとかで (正直言ってよく分かりませんが)
くしゃみ,鼻水,鼻づまり,目の痒みを訴えてくる患者さんが多くいます。
特にスギの花粉の3月,カモガヤ花粉の5月,ブタクサ花粉の10月及び季節の
変わり目の温度の差が大きい時は外来がアレルギーの患者さんであふれて
騒然となり,ただただ同じ様な説明と同じ様な薬を処方することとなり
(申し訳ありませんが)厭になります。・・・・・・・本当はもっとゆっくりと
患者さんの話を聞いて充分説明をしてあげたいと思っています。
そこで,私自身がいろいろな花粉のアレルギーがありますので目の痒みや
鼻づまりが始まりだすと(身をもって分かりますので)その後患者さんが
来院する事態となります。
患者さんへのお願い
1、まず自分がどんな物にアレルギーを持っているか調べる事
(血液検査がかなり正確です)
2、アレルギーがはっきりすれば予防をする事
(私は3月になると朝から夜まで花粉マスクをしています)
3、寝る前に抗アレルギー剤,抗ヒスタミン剤を服用する。
(但し眠け,だるさ、のどの乾きなど個人差がかなりあります)
4、花粉情報を参考にする。
(但し参考にならない情報も多くあるので注意しましょう ? )
5、どうしてもアレルギーがひどくて夜も寝れないような場合は
鼻の粘膜にアレルギーをおさえる(約一週間ほど有効)処置
をします。(但しこの治療方は適応が限られます)
ステロイドホルモンを鼻の粘膜に注射しているところ
6、粘膜の腫れがほとんど一年中続く場合は粘膜電気凝固をします。
粘膜を高周波電気で凝固しているところです
7、それでもだめなら鼻の粘膜(下甲介粘膜)を切除します。
最近はシェーバーメスで簡単に切除出来ます。
毎年4月の中旬から5月末にかけて カモガヤ,ハルガヤ
(稲科の雑草)などの
花粉が大量に飛んで眼、鼻,のどの症状を訴えて来られる
患者さんが多くいます。
案外(はな)かぜ と勘違いされている方も結構多いと思います
ので思いあたる方は一度近くの耳鼻科で相談してみてください。
これが「カモガヤ」です
高松市鬼無町(きなしちょう)の池の横で撮影
最後に可愛い患者さんを御紹介します。
中西牧夫君とウエンデイ・リーさん
これで アレルギー性鼻炎の説明をおわります
慢性副鼻腔炎の説明は・・・こちら
( 平成12年 秋 )