平成15年PHP4月号より
誰でも面倒なことは避けて通りたい。だから、たとえこうすべきだと分かっていることでも、あるいはいずれやらなければならないことが目に見えていても、難しいことや煩わしいことはついつい後回しにてしまう。
それも人情のしからしむるところではあろうけれど、なすべきことをなさずして問題が解決することはあり得ない。先送りを重ねていれば、事態はますます難しくこじれてしまって、しまいには二進も三進もいかなくなってしまう。そしてその大きなツケは、やはり自分が払わなければならないのである。
この頃は、政治にも企業経営にも、そうした棚上げによって生じたと思われる難問が山積しているが、せめてお互いの身の回りのことについては、なすべきことに今すぐ取りかかるよう努めたい。早ければ早いほど、それだけ打つ手が広がるし、やり直しもきく。その中から思わぬ知恵も湧いてきて、困難が困難でなくなったり、不可能が可能になったりする。
自分が問題解決の当事者であり責任者である。そのことのしっかりした自覚こそ、後回しを防ぐに欠かせない大事な鍵であるような気がする。
仕事の種類を3つに分ける
・すぐにやらなければならない仕事 A
・期限までにやらなければならない仕事 B
・どうでもいい仕事 C
※ 仕事の遅い人、段取りの悪い人はCからやっている。お互い気をつけましょう!
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