宇和島伊達藩10万石

伊達藩(仙台)返済業務にあたる取り立て役所跡

2000年3月18日(土)朝刊宇和島「うわかい」より抜粋

 宇和島市の城北中学校にある「いらずの森」に「奥列仙台国分町」と書かれた碑石があることを歴史に詳しい林春孝さん(78)=和霊元町1丁目=から聞いた。なんでも宇和島藩初代藩主伊達秀宗が宇和島に来ることになり、本家仙台から大金を借りた。で、仙台藩は返済業務に当たる取り立て役所を宇和島に設けた。林さんによると、入らずの森付近に穀物倉庫を建て、現地受け取り制度であった▲秀宗が借用した金は6万両、長年かけて返済した、など諸説ある。「宇和島吉田両藩史」の年表を見ると1618(元和4)年に「此年ヨリ年々政宗ニ三万石ヲ贈ル」とある。碑石は大きさは高さ約56cm、幅13cm。入らずの森の東側にあった。碑上部に何か文字が見られるが風化して読めなかった。
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