おもしろきこともなき世を(に)おもしろく…

高杉晋作辞世の句

 高杉晋作は、辞世(じせい)(この世に別れを告げる)の句として「おもしろきこともなき世を(に)おもしろく…」とよんだといわれています。晋作を看病した野村望東尼(のむらもとに)という人が「住みなすものは心なりけり」と続けたともいわれています。この句は亡くなる数ヶ月前によまれたという説もあるようです。おもしろくないことがあった時なども、こころの持ち方次第でおもしろくなるということでしょうか…。晋作の葬儀は下関の豪商で国学者であった白石正一郎がとりおこないました。白石正一郎は、奇兵隊設立時に私財を投げうって資金面で援助した人物です。


 世の中にはいろんな出来事がある。面白くないことや自分の思い通りに行かないことも・・・しかし、気の持ちようで面白く人生を過ごすことができるという遺訓である。
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