ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 シャトー・ラ・クロワ・ド・ゲイ  (ボルドー:ポムロール地区)
Chateau La Croix de Gay
醸造コンサルタントとしても活躍するアラン・レイノー博士が所有するシャトー

ヴィンテージ
GRAND VIN
2000
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 イギリス人ハリー・ウォーが1940年代終わりになした偉大な発見の1つ、ラ・クロワ・ド・ゲイは、1970年代から1980年代は、一貫性のない、不適格ですらあるワインを生産してきた。しかし、所有者のハンサムなレイノー博士は、いっそうの品質の向上に努めて、今では最も魅力的で飲みやすいポムロールの1つを生み出している。1982年、レイノー博士はペトリュスとラフルールの間に植わっていたメルロの老木の区画から、ラ・クロワ・ド・ゲイの贅沢なキュヴェであるラ・フルール・ド・ゲイの生産を開始した。老木からできるこの贅沢なキュヴェは、ボルドーではたいへん珍しく、複雑さと強烈さにおいて最高のポムロールに匹敵する、このアペラシオンで最もすばらしいワインの1つである。特別なキュヴェをつくろうというレイノーの決定は、主要なワインのラ・クロワ・ド・ゲイから豊かさとバックボーンの最高の源泉を奪ってしまうのではないかという懸念を抱く人もいた。だが贅沢なキュヴェが加わったにもかかわらず、ラ・クロワ・ド・ゲイが著しく向上した事実は無視することができない。彼の妹であるシャルタン・ルブルトンが1990年半ばからシャトーを管理するようになった。
 ラ・クロワ・ド・ゲイのブドウ畑はポムロールの丘のかなり北部、アペラシオンを横切る細い県道245号線と墓地の裏手にある。このあたりの土壌は砂の混じった砂利質である。

〜一般的な評価〜
 ラ・クロワ・ド・ゲイのワインは非常に良好だが格別ではない。おそらく、最良の区画を特別なキュヴェ、ラ・フルール・ド・ゲイのために使っているからだろう。1970年代のスランプを経て、このシャトーは1980年代にすばらしい復活を遂げ、非常に良好なワインを生産するようになった。しかし、全体的にみれば、ラ・クロワ・ド・ゲイは良好から優良といったレベルのポムロールで、価格がリーズナブルであれば関心を持つに値するワインである。


平均年間生産量:4万〜4万5.000本
畑 面積:10ha、平均樹齢:30年、植樹密度:5000本/ha、平均収量:35hl/ha
育て方:発酵とマセレーションは温度管理されたコンクリートタンクで4週間。収量の50%は樽内マロラクティック。熟成は50%が新樽、50%が1年使った樽で18ヶ月熟成させる。
ブドウ品種:メルロー90%、カベルネ・フラン5%、カベルネ・ソーヴィニョン5%
所有者:レイノー&ルブルトン家


◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

Chateau La Croix de Gay
2000 シャトー・ラ・クロワ・ド・ゲイ (税込み価格) 6.500円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 2000年からは最終的なブレンドからカベルネ・ソーヴィニョンが排除されたため、より興味深いワインとなっている。深みがあり、舌触りがあり、リッチで、凝縮したこのワインは、たぶん15年はおいしく飲めるだろう。黒系果実、土、トースト、モカが特徴の、ミディアムボディの、印象的なほど素質があるのにエレガントなポムロールだ。予想される飲み頃:2005〜2016年 最終試飲月2003年1月 ポイント89+
メルロー、カベルネ・フラン


          

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