更生施設..."博愛ビレッジ"の作業所..."工房ビレッジ"で!
ひとりで通所...
始めての場所へ一人で通所するために
JR阿波池田駅から3つ目の駅..阿波加茂駅で下車して
10~15分を徒歩で通えるところに"工房ビレッジ"は、あります。
一人で通所するには比較的近距離で良い経験になるように思いました。
それでも事前に同じコースを3回ほど練習しました。
親と一緒の時は、こちらを気にして道を尋ねることが多く
少々不安で初日は、様子を隠れて見ていたのです。
.....いつものように心配性の父でした...
ひとりの時は、迷うこともなく無事...思っていた時刻よりも早く到着しました。
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初日は、自己紹介....名前を言ったぐらいでしょう。
木工のペーパーがけをしたそうですがすぐに飽きて
手をひらひらさせていたそうです。
午後からは、"博愛ビレッジ"で活動する事になっていて
裕生も一緒にバスで移動して過ごしました。
帰りは、交通の便が悪いために自動車で迎えに行くことになりました。
初日の印象は、"少し落ち着きが無かった"......です。
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二日目は、ニス塗りをしたようです。
言われたことには、積極的に取り組めたとのことでした。
ただ、休憩時間から作業時間への切り替えが遅くて
いつものマイペースだったのでしょう。
家庭での様子では、まだ慣れていないこともあってか
作業所へは、あまり行きたくない様子が態度でわかりました。
「6月15日からは、国府養護学校〜」と何度も尋ねてきて
学校の方が居心地がよいのかも知れません。
そりゃそうでしょう....1年以上通っているのですから...
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四日目は、朝から他の皆さんと一緒にサーカスを見に行ったそうです。
前日に私が間違えて「明日は、動物園へ行くのか?」と尋ねたとろ
怪訝そうな顔をして「木下大サーカス?」と聞き返してきました。
気になっていたようで何度も何度も尋ねてきました。
おまけに「お昼御飯は、レストラン?」と何度も....
「レストランじゃなくて食堂かお弁当だろう」と話すと
それが気に入らなかったのか「レストラン、レストラン.....」
次に「お父さんとお母さんと裕生、三人で木下大サーカスへ行く!」
「裕生とビレッジの他の人と一緒に行くの...」と言うと
久しぶりに「いやいの!」....(裕生言葉で"いやです")
それでも当日は、落ち着いて見学できたようです。
お昼御飯は、結局食堂で定食を食べたようで一応満足したようです。
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五日目は、陶器の下準備なのか粘土を使って
作業をしたようです。
いつものように少し手が汚れると「水で手を洗う」と指導員の方に
言ったそうで汚れると作業が終わるまでそのままと言うわけには
いかないようです。
しかし、連絡帳に「手先が器用なのには驚きました。これからが楽しみです」
と書かれていて両親ともにちょっぴり"ニコ!"
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六日目、七日目は陶器の置物作りをしたようで
結構丁寧に取り組めたようです。
午後からは、グランドゴルフやハイキングなどの
クラブ活動に参加させていただいたそうですが
指導すれば参加するがもうひとつ積極的に
行動するところが見られなかったとのことで
まあ、親としても「そうだろうなあ!」と言うところでした。
山歩きの方は、一人でどんどん先に行ってしまい
指導員の方がハラハラしたようですが
これも裕生らしい所です。
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八日目は、農耕作業で雑草とりをしました。
丁寧に作業が出来たようです。
しかし、途中で飽きたのか土を一箇所に渦高く盛って
遊んでいたらしく指導員の方に注意されて
きれいにならして最後に足で踏んで固めていたと言うことでした。
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九日目は、陶工作業ので粘土を延ばして型抜きをする
一連の作業を自主的に楽しそうにやっていたそうで
結構、陶工は、好きなのかも知れません。
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最終日は、農耕作業の雑草とりで区域を決められると
作業が捗ったということでした。
そのあと、皆さんとお茶会で最終日の話し合いをしたそうです。
これで実習も無事終了しました。
毎日のJR&徒歩による通所も3回ほどの練習で
問題なくこなせました。
始めのうちは、渋々と言う感じでしたが
すぐに慣れたようであまりストレスも感じなかったようです。
はじめて、かなり年上の方々とも接して
いろいろな経験が出来たことは裕生にとって
間違いなくプラスになったことでしょう。
我々両親も裕生の順応性を再確認でき
着実な成長を見ることが出来ました。
自立に向けて
マイペース!マイペース!
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