■ 更生施設 博愛ビレッジ 社会福祉法人博愛会





法人とは言いながら福祉法人の施設運営の難しさを再認識しました!

 施設長さんと2時間ほどお話しできました。

更生施設で比較的重度の方が
多いということから自立を目標にあげて
がんばるということは少なく、
安定した状態を保つことを考えておられるようです。

関連施設の工房ビレッジも自立に向けてと言うよりは
施設と離れた場所へ毎日出かけて行って
作業をするということでそれぞれの方に
社会性を持ってもらうこと地域での理解を深める
などの目的で行われているとのことでした。

「どんなに重度の方でもさまざまな取組方で
ある程度の安定が計れるのではないかと考えて
いるが福祉法人とは言え、予算の問題で
職員数を今以上に増員することが
国の考え方から難しい。」

「お金がないので......」これが現実なのでしょう。
この辺から夜間の指導員の数の不足による
指導員の負担増....適切なケアが行われない!
につながっていくのでしょう。

以前、ある施設長が「特別養護老人ホーム」の
型をとることが良いのでは...と話していたところなのかもしれません。

今ある施設と今の予算をそのまま受け入れて考えると
今以上のケアを要求することは難しいようです。

「子供達に対するさまざまなアプローチも16,7才までで
それからは、現実を受けとめて.....」と言われた施設長の
言葉には、厳しい現実を感じました。

自閉症を含めてさまざまな障害を持つ人達の可能性を
もう少し長い目で見ることは出来ないのでしょうか?
障害を認めることと諦めることは、全く違うのです。
努力は一生を型を変えながら続けるべきなのです。
その方法は、全面的な否定も肯定もすべきではないのです。

諦めた時点で子供の将来は、決まってしまうのではないでしょうか。

今回の話しで気になったこと
「予算がない」
「施設の 現状を受け入れてその範囲で...」
施設長さんの考えとしては当然なのかも知れませんが
大きな壁を感じてしまいました。

  財政再建のしわよせが弱者に向けられているのでは!
と考えてしまう現場からの言葉なのです。



   

       

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