今年は、民宿で一泊!



 徳島県の東の端から南の端へのドライブになりました。
天気は、薄曇りながら心配していたほど台風の影響はなさそうで
Uターンラッシュも大したことはなく順調な運転で
ほとんど疲れも感じないまま阿南市までやってきました。
ここで少し早い昼食をとりました。

 阿南市街を出て1時間ほど山間の道を走って私たちが泊まる
民宿の看板が見えて「もうすぐ着くよ!」すぐに
海!海!海!

 夏休みに入ったころから楽しみにしていた海です!
由岐町田井の浜の美しい砂浜が見えてきました。
海亀が産卵のために上陸するというような砂浜ですから
ゴミもほとんどなく、自然の状態に近い風景です。
ただ、防波堤もないので太平洋の波がまともにやって来ているみたいで
台風の余波か波が高そうです。
民宿に荷物を置いてさっそく海へ!

 待ちかねたように裕生は、走っていきます。
水は、案外あたたかくてきれい、それに砂が細かくて
足の裏が心地好い感じです。

 膝のあたりまで入ると首のところまでの波がつぎつぎと
打ち寄せてきます。
「裕生!あんまり深いところまで...」と言う間もなく
裕生は、胸のあたりまで.....

 アッと思う間もなく2mほどの波をかぶって....
海水をのんだのかゴホゴホ!鼻水がタラ〜
体制を立て直す間もなくまた次の大波!
さすがの裕生もびっくりして水の外へ逃げ返りました。
タオルで顔を拭いたりしていると

 お母さんとお姉ちゃんが水着に着替えてやってきました。
裕生、なんとなく意気消沈...
さすがにビックリしたのでしょう。
少し休憩で〜す

 今度は貸浮き輪のデッカ〜イのを借りてきて
再度チャレンジです!
ある程度、波打ち際から離れるとそう波をかぶることもないと
懸命に海のなかへ進みますが大波が容赦なく
二人の頭からザンブリコ!ザンブリコ!
海水が鼻へ入る、目は痛い、裕生は鼻水がタラ〜

 やっとの思いで少し深いところに到着してなんとかゆっくり....
と思っているとさらに大きなうねりにまた戻されて
波に2度、3度のみこまれあっという間に波打ち際へ
今度は、ふたりとも参りました。
それからは、浅いところでじゃぶじゃぶでした。
太平洋の荒波を実感しました。これも貴重な経験かも.....


民宿では太平洋の海の幸...伊勢海老、アワビ、ジャンボしじみ、さざえ.... を満喫し裕生ともども大満足でした。

次の日は、さらに波が高くドドドーッという音とともに
3mぐらいの波が打ち寄せています。

 諦めて宍喰町にあるという海中観光船に乗ることにして
海岸線を眺めながらドライブしました。
すばらしい海岸線です。日頃見ている瀬戸内海とは
まったく別の世界です。
途中の土産物店で買い物をしていると
裕生が売り物のスポーツ新聞を勝手に開いて読みはじめました。
 お店のおばちゃんに注意されあわてて出発....

 1時間ほどで目的のマリンジャム...海洋博物館へ到着!
3Dの映画を見たり館内を見学してから海中観光船へ向かいました。
ここでも波が高く海中が濁っているとかで湾内の遊覧が主でしたが
船底の窓から小魚の群れが見られました。まあ、一応満足!
桟橋のところにバケツが置いてあり飛魚の稚魚を見ることができました。
身体は小さくても身体と同じくらいのエラというか羽というか
 一見して飛魚だとわかりました。
親は喜んでいましたが裕生は、この手のものにはほとんど無関心です。
綺麗だとかかわいいとか言う感情を少しでも持ってくれればと
思うのですが彼には一番難しい面かもしれません。
 太平洋の母なる海に空気にふれることができて
親子ともどもリラックスすることができました。

 裕生達自閉症の子供だけでなく現代社会人の心を
一番ほぐしてくれるのは、大自然なのかもしれません。
裕生達は自然とかかわりながら暮らしていけたら
もっともっと能力を 発揮できるようになるように思うのですが.....





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