ある雨の朝、濡れながら....!


 府中駅から学校へ歩きはじめて間もなく
すごい雨になりました。特に荷物が多く、その上、傘が1本しかなく
一生懸命20分かけて学校についたときには、
私も裕生も半分がずぶ濡れで
寄宿舎について寮母さんのところへ行くと
「まあ!図子くんどうしたの、びしょ濡れで..はやく着替えてきなさい。」
「まあ!お父さんも....」

 さっそく部屋でタオルで身体を拭いて裕生の着替えを出していると
同級生のAくんが「どこから来ているのですか?」と
私、「池田からだよ!」さらにAくん「池田からどうやって来るのですか?」
私、「池田からJRでくるんだよ!」..Aくん「池を何時に出るのですか?」
Aくん「お父さんの名前は?」その後もどんどん質問...
つぎに先輩のBくんが「図子!頭がびしょ濡れでないか、早く拭けよ」
裕生は「.......」..私、「今タオルで拭いたんやけどな」
Bくん「けどまだ頭が濡れて光っとる..」
そこで私がタオルで裕生の頭を拭いてやると
Bくん「図子!おまえのお父さんは、やさしいけんええな!」と
言うと部屋を出ていきました。

実は、Bくんは、テレビのチャンネル争いでちょっともめた相手だったので
なにか裕生を仲間と認めて受け入れてくれたのかなと嬉しくなりました。
寮母さんの連絡帳の内容によると先生が言っても
テレビのチャンネルを独り占めするのをやめようとしないのに
友達が言うと聞き入れるようになったそうです。
友達と共同で生活する上で何かを学んでくれたのかもしれません。
寄宿舎生活でのひとつの成果だと思います。

これからもたくましく成長して欲しい!

  




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