裕生は、阿波踊りが好き!


 大太鼓、小太鼓、鐘、三味線、笛が二拍子のリズムを
スローにアップにさらにアップに刻みます。
女踊りの整然と統一された姿と男踊りの荒々しさが
気持ち良くマッチして、見るものを引き込んでいきます。
裕生も食い入るように見つめています。

 「裕生も踊ったら!」と声をかけると
少しだけ両手をあげて踊る仕草.....
踊らせてやりたいなあ〜

 阿波踊り見物のもうひとつの楽しみは、
踊り子連や見物客のなかに裕生の同級生の顔を見つけた時、
すっかり成長した姿に時間の流れを感じながら
嬉しくも懐かしくもあるのです。
踊りながら我々や裕生を見つけてニコニコして頭をチョコッと下げてくれたり
屋台と屋台の間で高校生ぐらいの男の子たちが集まって
なにやら話しているな....と思っているとその中から「ゆうくん!」
また、「ゆうくん!」「バイバイ!」......
裕生も手を振って「バイバイ!」
....「わかっとるなあ!」「わかっとる、わかっとる」
裕生もニコッとしていました。

最後にかき氷を食べながら
最高に盛り上がった夜を満喫しました。

 




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