授業参観、PTA総会、進路説明、クラス個別懇談!


 少し早く着いてしまいました。
裕生のクラスがある2階へ行くと
廊下の雑巾掛けをしている姿が見えました。
勢い良く廊下の端から端まで拭いていきます。
同じ自閉症のY君といっしょに行動しているようです。

 教室で先生から今日の予定について説明があり
隣の作業室で1年生全員が集まり集団宿泊訓練についてのBR> 説明と以前の宿泊訓練のビデオを見ることになりました。

 私たちが予想していた授業参観とは、少し違った型になりましたが
みんなおとなしく座って先生の説明を聞いています。
裕生は、座ってはいるものの下を向いて...どうも話しは、
聞いていないように見えました。
横から見ていた担任の先生も裕生の態度が気になったのか
隣に座って注意していただいている様子、
しかし、やはり説明の方には全然興味を示していないようで
心は、何処かへ行っているようです。

 ビデオを見はじめるとますます集中力が無くなりはじめて
身体が前後に揺れ、とうとう首と両腕を交互に横に振る
最悪の状態に入りました。

 私は、横へ行って注意したくなりましたが
最後まで見ているほかありませんでした。
目だっているのは、裕生を含めて2.3人でした。...ちょっとガックリ!
やっと授業参観が終わりPTA総会へ...

 体育館で会長さんの御挨拶から校長先生のお話しまで終わり、
PTAに関係した行事予定などの紹介...ここで
今後の授業参観日が全て平日になっていたので
日曜日にできないものかお尋ねしました。
校長先生が先生方と相談の上できるだけ日曜日に...
と言うお答えに.....良かった!
やはり、年に数回の授業参観ぐらいは出席したいし、
仕事の都合上、平日に2人して仕事を休むわけには行かないので
予定表を見たとき...なんでや!...正直な気持でしたので...ホッ!

 進路について担当の先生から説明がありました。
「早すぎることはない!また、遅すぎることもない!」
この言葉に障害児の将来の就労についての考え方が
短い中に良く表されていると思われました。
ここに、私の判断で記述できるものを上げておきます。
就職希望....職業安定所の特別養護部門へ「障害者求職登録」をする。

職業適性検査...評価...拡大ケース会議...現場実習...評価...内定...卒業....就職

国の援助制度...職場適応訓練(1年間)
      ....特定求職者雇用開発助成金(雇用)  }雇用   
      ....雇用

施設入所希望....市町村の福祉課へ施設入所の申請をする。

施設入所説明会(6月.10月)...体験入所
             「生活能力訓練事業」...を利用
             「寮育相談」...を利用

  .... 更生施設
  .... 授産施設    ...福祉事務所...調整会議...決定...入所
  .... 通勤寮                   通所
  .... 小規模作業所                在宅

注)更生施設...保護、指導訓練を行う施設。
 授産施設....職業指導が中心で工賃が支給される施設

個別懇談は、親にとっては、厳しい現実と向かい合うことになりました。

 先生にとっては、当然の判断と思われましたが....
事前の進路希望調査で私たちは、寮通勤の就労を希望していたのです。
裕生の現状では、無理なことは承知していたのですが
希望....と言う言葉に何のためらいもなく書いてしまいました。
養護学校卒業時にと言うより将来の希望と受け取ってしまい
先生も困惑したのではないかと思います。
養護学校の先生がいかに厳しく障害児の就労を受けとめて
いらっしゃるか、再認識したのでした。

裕生の場合問題点は、
1.作業意欲がない2.人の話しを聞けない3.一度の指示で作業が継続しない
などたくさんありました。
どれも自閉症児の典型のようなことですが...
以上のことが就労における一番の障害になると...
これらのことから自閉症児の一般就労が一番難しい
と言うことでした。

どの点も十分理解できるとろろで
裕生の現時点での一般就労におけるハードルの高さを
再認識しました。
とともに将来を考える良い機会になったように思います。
われわれ親の手で裕生達の可能な範囲での就労を準備するために
活発に行動を起こさなければいけないと結論が出せたように思いました。

この意味においてこの個別懇談は、わたしたちが決断する
有意義なものでした。

  




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