施設実習に参加して!”99.7




■ 小規模作業所 すだち苑半田町手をつなぐ親の会



 四日間という短い期間の実習でしたがいろいろな収穫がありました。
半田町は、地場産業としてそうめんの生産が盛んなところです。
全体的な印象は、農業主体の地域です。


池田町からは、JR阿波池田駅から6番目の阿波半田駅で下車して
徒歩で20分程のところの丘陵地にあります。

実習の準備段階として5〜6回ほど一人で通う練習をしました。
まず、阿波池田駅から阿波半田駅までの切符を440円で買って
2番ホームで....府中駅へは4番ホーム...で徳島行の普通列車に乗ること、
それから阿波半田駅であまり遅くならない様に下車すること...いつもマイペースです。
阿波半田駅からすだち苑までの道のりを確実に覚えること
次に帰りは、阿波半田駅は、単一ホームなので上り、下りの列車を間違わずに
乗車すること...これらのことを勉強しました。
我々も国道沿いを除いて不案内な町内に戸惑いましたが
反面、物珍しさを楽しみながら得るものもたくさんありました。

何度も、お邪魔しているうちにすだち苑の方とも
親しくお話ができ実習でもほかの皆さんとも
すぐに仲良く活動できたことは、一番の収穫でした。

実習初日は、ちょうど警報が出るほどの大雨!
心配しながら送りだしましたが
苑のかたも大雨の中、一人で苑まで歩いてきたことに
驚いておられました。...これも経験です!

昼食の時、「いただきます」を言わずにすぐ食べようとして
注意されたこととタイムカードの使い方が理解できなかったようです。
タイムカードは、経験が無く仕方のないことですが
食事の前の挨拶などは、緊張感の無さか、リラックスしすぎていたのか
これは、恥ずかしいことです。
反省してみると家でも一人でご飯をよそって食べ始めていることが
よくあり...その辺が問題かもしれません。
仕事がら日曜以外は、家族そろって食事を始めることがまれで
注意が不足していたようです。

作業は、掃除、片づけ、草むしり、昼食の準備、後片付け、
やはりご飯がいちばん楽しかったようです。
帰りの列車は、指導員の方が確認してくださったようで
問題なく帰宅できていました。
駅で確認のために見ていると「さよなら、バイバイ!」
ともう帰れというように何度も言ったようで
「そう、けど間違えたらいかんけん、見とくわな!」
と話されたそうです。
帰宅モードに入っていたのです。
逆に朝、私が確認に行くと来るなとばかりに「行ってきます!」
と大きな声で何度も言われます。
学校や実習には、親はいない、また、家庭には、
先生、指導員の方は、裕生の中に無いのです。

掃除は、嫌がっていたようで
すだち苑の方々が皆さんやさしいので甘えもあって
「掃除してよ!」..「いやいの!」...だったそうです。
「はっきり、いやって言うたよ。はっきりしとるわ!」
意思表示をすることは、良いとしても
掃除、後片付けは、嫌でもしなければならないことです。

「ず〜とここで居るみたいに自然だったよ、こちらも楽だった。」
「かわいらしい、いい子じゃな!」と言っていただいたのは、
親馬鹿にとっては、うれしい言葉でした。
最後に「また、夏休みにいつでも来なよ!」
短かったけれど良い経験をしました。
親も子も.....


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