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ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
フィリッピーヌ・ロートシルト男爵夫人の所有するもう1つのシャトー、クレール・ミロンは、1970年に買収された。シャトーの建物はないが、畑はムートン・ロートシルトとラフィット・ロートシルトに隣接する絶好の位置にあり、また、今は稼動していないが静かなポイヤックの町の中心をなす石油精製所ともじかに接している。1985年までのワインはしばしば軽く、際立ったところもないものだったが、最近はみずみずしいフルティーな品質や、あり余る量の香ばしい新樽香のほか、昔より偉大な深みと、風味の広がりが出てきた。男爵夫人のほかのシャトー元詰めワインと比べると、クレール・ミロンは最も外向的で、若いうちから評価しやすいワインだ。最近のヴィンテージの品質から判断すると、過小評価されている。
〜一般的な評価〜
ムートン・ロートシルトとラフィット・ロートシルトの間というよい立地に恵まれている。1985年以降のワインは相当よくなってきており、1995年以降は一貫して秀逸なものとなっている。ポイヤックで最もフルティーで食欲をそそるワインの1つで、一般的外向的で、かなり早めに飲む必要がある。近年見せている品質レベルから判断すると、特に最良のヴィンテージのものなら三級とまではいかなくとも四級に格上げされてもよいだろう。必買品。 |
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