ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 シャトー・クレール・ミロン  (メドック地区ポイヤック村・第五級) 
Chateau Clerc-Milon http://www.bpdr.com
シャトー・ムートンが所有しムートンとラフィットに隣接するシャトー
 1970年にムートンの故フィリップ男爵が買収して以来、醸造所やブドウ畑を改修し、一気に評判を高め、近年さらに品質が向上しています。

〜ラベル物語〜
 このワインのラベルには一組のダンスをする若い男女が描かれていて、これは結婚式を挙げたばかりの二人だといわれていますが、その楽しそうなラベルの裏には、悲しい愛の物語が秘められている事は、あまり知られていません。
 ロートシルトとは、英語読みでロスチャイルド(大富豪一族)を意味します。このロートシルト家を若干20歳で継いだのがフィリップ男爵でした。フィリップ男爵は最愛の妻リリーと娘フィリピーヌに囲まれ、若いシャトー主として幸せに過ごしていました。
 しかし、幸せもつかのま第二次世界大戦によって大きな不幸がフィリップにふりかかりました。ユダヤ系の大富豪であったロートシルト家はナチスドイツからの迫害を受けて、幸せだった一家は離散してしまします。フィリップは難を逃れてフランス軍に、妻リリーはゲシュタボに捕らえられてしまい、娘フィリピーヌは行方不明、ワイナリーも没収されてしまいました。
 戦後父と娘は劇的な再会を果たしたのですが、妻リリーは収容所で悲惨な死をとげてしまっていました。フィリップ男爵の悲しみは深く、よほど妻リリーを愛していたのか中々立ち直れなかったそうです。そんな彼を救ったのは二度目の妻ポーリーでした。このポーリー夫人の多方面に渡る活躍でついに1973年に格付け第一級に昇格することが出来たのです。

 一方、もう一つ所有していた畑では娘のフィリピーヌが大切にワインを造り続けていました。それが、シャトー・クレール・ミロンです。そして、このラベルに描かれている二人は結婚直後のフィリップと最初の妻リリーであると言われているのです。
 楽しそうに二人が踊っているラベルの裏に、この様な悲しい物語を持つワイン、それがシャトー・クレール・ミロンなのです。


ヴィンテージ
GRAND VIN
2009
2008
2007
2005
2004
2003
2001
2000
1999
1997
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 フィリッピーヌ・ロートシルト男爵夫人の所有するもう1つのシャトー、クレール・ミロンは、1970年に買収された。シャトーの建物はないが、畑はムートン・ロートシルトとラフィット・ロートシルトに隣接する絶好の位置にあり、また、今は稼動していないが静かなポイヤックの町の中心をなす石油精製所ともじかに接している。1985年までのワインはしばしば軽く、際立ったところもないものだったが、最近はみずみずしいフルティーな品質や、あり余る量の香ばしい新樽香のほか、昔より偉大な深みと、風味の広がりが出てきた。男爵夫人のほかのシャトー元詰めワインと比べると、クレール・ミロンは最も外向的で、若いうちから評価しやすいワインだ。最近のヴィンテージの品質から判断すると、過小評価されている。

〜一般的な評価〜
 ムートン・ロートシルトとラフィット・ロートシルトの間というよい立地に恵まれている。1985年以降のワインは相当よくなってきており、1995年以降は一貫して秀逸なものとなっている。ポイヤックで最もフルティーで食欲をそそるワインの1つで、一般的外向的で、かなり早めに飲む必要がある。近年見せている品質レベルから判断すると、特に最良のヴィンテージのものなら三級とまではいかなくとも四級に格上げされてもよいだろう。必買品。
バロンヌ・フィリピーヌ&バロン・フィリップ・ロートシルト男爵

畑 面積:30.0ha、平均樹齢:51年、植樹密度:8450本/ha、平均収量:55hl/ha
育て方:発酵は21℃に温度管理されたステンレスタンクで15〜22日間。熟成は新樽約30%で16〜18ヶ月。清澄と濾過については詳細不明。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン46%、メルロー35%、カベルネ・フラン15%、プティ・ヴェルド3%、カルムネール1%
所有者:GFAバロンヌ・フィリッピーヌ・ド・ロートシルト


◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

Chateau Clerc-Milon (税込み価格)
2009 シャトー・クレール・ミロン 7.480円


Chateau Clerc-Milon (税込み価格)
2008 シャトー・クレール・ミロン 5.520円


Chateau Clerc-Milon (税込み価格)
2007 シャトー・クレール・ミロン 4.200円


Chateau Clerc-Milon (税込み価格)
2005 シャトー・クレール・ミロン 8.500円
2005 シャトー・クレール・ミロン<1500ml> 17.170円
[PP91〜93 WS92〜94]


Chateau Clerc-Milon (税込み価格)
2004 シャトー・クレール・ミロン 5.750円


Chateau Clerc-Milon (税込み価格)
2003 シャトー・クレール・ミロン 5.500円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 縁まで濃い黒/ルビー色をしたこのカベルネ・ソーヴィニョン55%、メルロ39%、カベルネ・フラン3%、プティ・ヴェルド2%、カルムネール1%(これだ!)からなるブレンドは、燻煙、バーベキューのスパイス、ブラックベリー、ローストしたコーヒー、チョコレートのエキゾチックなアロマを提供している。深み、噛みごたえ、厚みのある、ジューシーな、このとろりとした舌触りをした、十分な素質のあるフルボディの北メドックは、たぶん若いうちでもおいしく飲めるだろうが、15〜20年は持つだろう。
パーカーポイント90〜93

カベルネ・ソーヴィニョン55%、メルロ39%、カベルネ・フラン3%、プティ・ヴェルド2%、カルムネール1%


Chateau Clerc-Milon (税込み価格)
2001 シャトー・クレール・ミロン 5.400円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 3度別々の機会に試飲したが、この2001年は、瓶詰めされてから樽から試飲した時とは似ても似つかぬ出来を見せた。ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニョン54%、メルロ36%、カベルネ・フラン10%で、アロマはスターバックスのエスプレッソ、溶けた甘草、ブラックカラント、チェリー、西洋杉、乾燥ハーブのニュアンス、突出したオークをしのばせる。魅力的な舌触りや硬いタンニンが感じられるフィニッシュをしているので、2〜3年はセラーで寝かせる必要があるが、たぶん14〜15年はおいしく飲めるだろう。秀逸な、ミディアムボディのワインだが、樽から試飲した時に期待したほど印象的なものとはなっていない。
パーカーポイント98+

カベルネ・ソーヴィニョン54%、メルロ36%、カベルネ・フラン10%


Chateau Clerc-Milon (税込み価格)
2000 シャトー・クレール・ミロン 6.100円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 フルボディで、凝縮した、濃厚な2000年は、燃焼させたい贅肉や脂肪がついている。光を通さないほど濃いルビー/紫色をしており、とろりとした舌触りや、ブックチェリーリキュール、カシス、燻煙、なめし革、天草の趣も感じられる。ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニョン67%、メルロー33%だが、フィニッシュには気になるタンインも見られるので、当初は1999年ほどチャーミングなものとはならないはずである。最終試飲月:2003年1月
飲み頃予想:2005年〜2020年
パーカーポイント91

カベルネ・ソーヴィニョン67%、メルロー33%


Chateau Clerc-Milon (税込み価格)
1999 シャトー・クレール・ミロン 4,830円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 縁いっぱいまで濃い紫色の1999年は濃厚で、華々しいブーケはローストしたハーブ、西洋杉、カシス、新品の鞍革、エスプレッソを思わせる。やわらかく、魅惑的で、ビロードのような舌触りをした、人好きのするワインで、凝縮感のある、みずみずしいスタイルをしており、15年は楽しみを感じさせるはず。このヴィンテージとしては最高の作品である。最終試飲月:2002年3月
パーカーポイント91

カベルネ・ソーヴィニョン55%、メルロー27%


Chateau Clerc-Milon (税込み価格)
1997 シャトー・クレール・ミロン 5.300円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 この弱い酸と、成長したスタイルなら1997年のクレール・ミロンは、消費者の注目を集めても当然だ。読者諸君もこのみずみずしく、凝縮した、カシス/ブラックベリーの趣とからみ合ったコーヒー、燻煙、スパイス、チョコレートを楽しめるはずである。この享楽的なワインは向こう6〜7年で飲むこと。最終試飲月:2001年3月
パーカーポイント87

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン


[ムートン・バロンヌ・フィリップ・ロートシルト所有シャトー]

 シャトー・ムートン・ロートシルト
 ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロートシルト
 エール・ダルジャン
 シャトー・クレール・ミロン
 シャトー・ダルマイヤック




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2012.6.27


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