ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 シャトー・ムートン・ロートシルト (メドック地区ポイヤック村・第一級)
Chateau Mouton-Rothschild http://www.bpdr.com/
唯一、公式格付け変更がおこなわれた第一級シャトー
アーティスト・ラベルも大人気
 その歴史は1922年、バロン・フィリップ・ロートシルトがこのシャトーの魅力・美しさに生涯の全てを注ぐことを決意したことにより始まりました。1924年には、従来の慣習を改め、瓶詰めから貯蔵までの全ての工程を自らシャトーで行なうことで、ワインの質をシャトー所有者の彼自身が完全にコントロールすることを可能にしました。そしてシャトー・ムートン・ロートシルトは、1855年以来のメドック格付の歴史上で唯一、1973年に二級から一級に昇格しています。
 ラベルアートの面では、1945年に、フランス開放の祝賀として勝利=Victoryの頭文字Vをムートンのラベルに付けることを考案。以来、ヴィンテージ毎にシャガール、ピカソ、バルチェスなどの著名な画家がムートンのボトルを飾っています。
 現在、愛娘バロンヌ・フィリピーヌ・ロートシルトによって、彼の意思は受け継がれています。

ヴィンテージ
GRAND VIN
2009
2007
2006
2005
2004

2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1991
1990
1988

Second Vin
2007
2006
2005
2004
2000
1999

Aile d’Argent
2007
2006
2005
2003
2001
2000
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ムートン=ロートシルトの地位もワインも、故フィリップ・ド・ロートシルト男爵が独力で築き上げたものだ。21歳になったばかりでシャトーを買い取った時にムートンに対する思い入れが強かったのは間違いないが、それにしても、豪勢なまでにリッチで、著しく深みのあるエキゾチックなスタイルのワインをつくりながら、彼は1855年のメドックのワインの格付けの変更を実現させた唯一の人物になったのだから恐れ入る。男爵は1988年1月に亡くなったが、今はその娘で、男爵同様にカリスマ性のあるフィリッピーヌがこの醸造帝国の精神的頂点にたっている。彼女もまた、パトリック・レオンとエルヴェ・ベルロー率いる有能なムートン・チームから並々ならぬ協力を受け続けている。

 このシャトーが公式に「一級シャトー」に格付けされたのは1973年のことだが、その時、派手好きの男爵は挑戦的なラベルの言葉を、「一級にはなれないが、二級の名には甘んじられぬ、余はムートンなり」から、「余は一級であり、かつては二級であった、ムートンは不変なり」と変えている。 バロンヌ・フィリピーヌ&バロン・フィリップ・ロートシルト男爵

 私がこれまでに飲んだ最も偉大なボルドーのいくつかがムートンだったことは間違いない。1996年、1995年、1986年、1982年、1959年、1955年、1953年、1947年、1945年、1929年はムートンが最高の状態の時の絶句するほどのすばらしい例である。だが、凡庸な、一級シャトーとしては恥じ入るしかない、買って飲む消費者としてもまったく腹立たしくなるヴィンテージもあまりに多かった。1990年、1980年、1979年、1978年、1977年、1976年、1974年、1973年、1967年、1964年は、一級シャトーの水準をはるかに下回ったし、1990年と1989年という2つの有名なヴィンテージでさえ、卓越したヴィンテージの一級シャトーに期待されるワインとしては、驚くほど生硬で、凝縮味を欠いていた。

 このワインが商業的に成功した理由はいろいろある。まず、ムートンのラベルはコレクターズ・アイテムなのだ。1945年以降、フィリップ・ド・ロートシルト男爵は毎年1人の画家に1枚の絵の作成を依頼してはラベルの上部に載せてきたのだが、ラベル絵を描いてもらう大家にはこと欠かさなかった。ヨーロッパからはミロ、ピカソ、シャガール、コクトー、アメリカ人ではウォーホル、マザーウェル、1982年のジョン・ヒューストン。続いては、偉大なヴィンテージにおけるムートンの豪勢さが、ラフィット・ロートシルトの生硬な優雅さや、力強く、タニックで、濃厚で、男性的なラトゥールとはかなり異なるものであることがあげられる。3番目は、申し分なく維持されたシャトー自体が、その卓越したワイン博物館とともに、メドックの(そしてたぶんボルドー全域でも)最高の観光スポットとなっていること。最後は、男爵自身が、自らのワインのみならず、ボルドーのすべてのワインの宣伝に尽力したことである。娘のフィリップーヌも、父の遺産を十二分に存続させる力がありそうだ。


〜一般的な評価〜
 かつては理解しづらいシャトーだった。卓越したワインをつくりだすと同時に、とりわけ一級シャトーとしてはがっかりさせられるほど凡庸なヴィンテージが多かったのである。ただし、1990年代半ば以降は一貫性が強まっており、1982年、1959年、1947年、1945年のような神秘的なムートンの特徴だった、豊かな、濃厚で豪勢なスタイルが表れるようになった。もっとも、品質と安定感が以前より良好になったと言っても、ポイヤックの2つの仲間と同列には扱えない。ラフィットほどは向上していないし、ラトゥールにもまだまだ追いつく必要がある。超一流のワインではあるが、ムートンのワインは豊富なタンニンのせいで、時おりだが、心持ちバランスに欠ける場合があるようだ。しかし、このシャトーの場合もやはり、ほかのボルドーの最上級のシャトーの同様、最近の価格は急騰している。また、セカンド・ワインのル・プティ・ムートンも、優良ではあるが、レ・フォール・ド・ラトゥールやカリュアード・ド・ラフィットほどの一貫性はない。

畑 面積:78ha、平均樹齢:45年、植樹密度:8.500本、平均収量:40〜50hl/ha
育成:発酵とマセレーションは木製槽で15〜25日間。熟成はオークの新樽で19〜22ヶ月。清澄はするが、濾過はしない。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン77%、メルロ11%、カベルネ・フラン10%、プティ・ヴェルド2%
平均年間生産量:シャトー・ムートン・ロートシルト/30万本、ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロートシルト/不定、エール・ダルジャン/1万8000〜2万4000本
所有者:GFAバロンヌ・フィリッピーヌ・ロートシルト



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このサイトは、ショッピングカートによる商品の購入もできますが、生産者の情報や商品の詳しい情報など、ご利用いただく皆様に役立つコンテンツの充実を図っていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。



◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
2009 シャトー・ムートン・ロートシルト 110.300円
2009Chateau Mouton-Rothschild PP:96〜98+ WS:97〜100
ラベルのアーティストは、アニッシュ・カプーア(イギリス)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
2007 シャトー・ムートン・ロートシルト 32.000円
2007 シャトー・ムートン・ロートシルト 1500ml 74.000円
2007Chateau Mouton-Rothschild PP92
ラベルのアーティストは、ベルナール・ヴネ(フランス)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
2006 シャトー・ムートン・ロートシルト 89.800円
2006 シャトー・ムートン・ロートシルト 1500ml 185.000円
2006Chateau Muton-Rothschild ロバート・パーカーJr.「ワインアドヴォケイト」より パーカーポイント98+
 クレーム・ド・カシス、花、ブルーベリー、ほのかなオーク香など、クラシックなムートンの香りが漂う。フルボディでパワフルな2006年は、このヴィンテージの4、5本のトップワインのひとつである。息の最も長いワインになりそうである。実に深みのあるムートンであり、さらなるニュアンスが出てくるまでにはあと15年以上は寝かしておく必要があるだろう。凝縮感があり、素晴しいポテンシャルを誇るワインである。
飲み頃:2020〜2060+年

ラベルのアーティストは、ルシアン・フロイド(イギリス)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
2005 シャトー・ムートン・ロートシルト 84.600円
2005Chateau Muton-Rothschild ロバート・パーカーJr.「ワインアドヴォケイト」より パーカーポイント96
 この素晴しいムートン2005年は、カベルネ・ソーヴィニヨン85%、メルロ14%、残りはカベルネ・フランが少し。1986年や1982年ほど良いとは言えないが、2005年は鮮やかで、クラシックなインキーブルーパープルカラー、クレーム・ド・カシス、リコリス、甘いオークの香りが伴っている。フルボディでパワフル、並外れて純粋で、美しい酸味とタンニンが基礎をなしている。綺麗に熟成をむかえるのは2015〜2020年で、その後40年は楽しめる。

ラベルのアーティストは、ジュゼッペ・ペルーノ(イタリア)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
2004 シャトー・ムートン・ロートシルト 27.500円
2004Chateau Muton-Rothschild ロバート・パーカーJr.「ワインアドヴォケイト#165」(2006.4月)より
 濃い紫色がかったルビー色で、フレッシュで、いきいきとした2004年のムートン・ロートシルトは新しい鞍の革、トリュフ、カシス、鉄、酸味、ほのかな渋みを感じる。ミディアムボディーで、まるで流線型を描くように控えめな個性を持っている。リッチで、ピュアなこのクラレットは高貴なタンニンを放つまでには、あと10年の熟成を待たなければならない。
予想される飲み頃:2015〜2045年


ラベルのアーティストは、チャールズ皇太子(イギリス)
 英仏友好協定の締結100周年を記念して英国のチャールズ皇太子が描いた水彩画が選ばれました。絵はチャールズ皇太子が南仏のアンティーブで、松の木々が青空に映える様子を描いたもので、ムートンのラベル用に特別に描かれたものではありません。ラベルには'To celebrate the 100th anniversary of the Entente Cordiale, Charles 2004'(英仏友好協定100周年を記念して。チャールズ 2004)と記されています。チャールズ皇太子には採用の謝礼として、ムートンのボトル1本が贈られたそうです。
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
2003 シャトー・ムートン・ロートシルト 43.000円
2003Chateau Muton-Rothschild [赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 28hl/haという低収量でつくられたこの深遠なワインの、ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニョン76%、メルロ14%、カベルネ・フラン8%、プティ・ヴェルド2%。仕上がりのpHは3.8、アルコール度は12.9%(この点ではラフィット・ロートシルトとほとんど同等)、総酸度は3.5である。(ほかの一級シャトーよりはるかに高い)。2003年はスタイルの点ではムートンの1982年に似ているが、同じ時期のムートンよりやわらかいし、より融通のきいたものになっている。カベルネ・ソーヴィニョンの収穫が始まったのは1982年、1947年双方と同じ日だった・・・興味深い一致である。縁まで黒/紫色をしており、ゴージャスなノーズはエスプレッソのローストと混じり合った、古典的なムートンらしいクレーム・ド・カシス・リキュールのような趣を思わせる。この力強い、とろりとした風味は滝のように口蓋を流れていき、途方もない強烈さやタンニンを感じさせる。この並はずれて素質のある2003年は、いまだに落ち着こうとしている最中だが、まぎれもなくこのヴィンテージで最も偉大な作品の1つである。私の直感が正しければ、1982年以降で最もブドウの完熟感のある、最も華々しいムートン・ロートシルトである。
予想される飲み頃:2012〜2035年 パカーポイント95〜98


2003ヴィンテージラベル
 ナサニエル男爵が1853年にシャトー・ブラーヌ・ムートンを購入し、シャトー・ムートン・ロートシルトと改名してから150年に当たる今年は著名画家の手によるアートラベルではなくナサニエル男爵へのオマージュを込めたラベルデザインにてリリースされます。
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
2002 シャトー・ムートン・ロートシルト 39.000円
2002Chateau Muton-Rothschild [赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 これまたワイン・オブ・ザ・ヴィンテージの候補である、2002年のムートン・ロートシルトは2万ケースしかない(2000年は2万5000ケース)。31hl/haという低収量でつくられており、ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニョン78%、メルロ12%、カベルネ・フラン9%、プティ・ヴェルド1%。色は2002年のカベルネ・ベースのメドックとしては最も縁いっぱいまで光を通さないほど濃いものかもしれない。幅のある風味をしており、隠そうとしても隠しきれないクレーム・ド・カシスに、燻煙やココア、なめし革、甘草が混ざり合ったものを思わせる。いまだに耐えがたいほどタニックだが、想像を絶するほど濃厚で、力強く、豊かである。このフルボディの、怪物サイズのムートンのフェノール類の値はほとんどメーターが振り切れてしまうほどの高さだ。ただし、たいていのムートンがどのように成長していったかを考えると、これも瓶詰め後は閉じこもり、再び舞台に上がってくるまでには、もしかしたら最低でも10〜15年は必要となるのではないかと思われる。まぎれもなく長期間セラーで寝かせる必要のあるヴァン・ド・ガルドだ。
飲み頃予想:2015年〜2040年以降 パーカーポイント94〜96+

ラベルのアーティストは、イリヤ・カバコフ(ロシア)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
2001 シャトー・ムートン・ロートシルト 32.000円
2001Chateau Muton-Rothschild [赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 カベルネ・ソーヴィニョン86%、メルロ12%、カベルネ・フラン2%からなる、光を通さないほどの濃い紫色をした、がっちりした2001年のムートン・ロートシルトに、この一級シャトーが往々にして実現してきたフィネスや器量はない。隔そうとしても隠しきれないカシスのノーズがあり、画一的な、ミディアムからフルボディのスタイルをしており、フィニッシュには比較的強い、生硬なタンニンも感じられる(樽から試飲した時にも気になった特徴である)。このヴィンテージにしては辛口の、角のある、内向的な作品で、少なくとも10年は忘れるべきである。果実味が広がり、甘くなり続けることを期待しよう、しかしあてにはできない。
飲み頃予想:2013年〜2025年以降 パーカーポイント89+

ラベルのアーティストは、ロバート・ウィルソン(アメリカ)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
2000 シャトー・ムートン・ロートシルト 160.000円
2000Chateau Muton-Rothschild [赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 巨獣ビヒモスのような、巨人のような2000年ムートン・ロートシルト(カベルネ・ソーヴィニョン86%、メルロ14%)は、縁いっぱいまで濃い紫色と、インク、カシス、甘草、湿った土、甘いオークのアロマを誇っている。また、カシスを思わせる風味の特徴はほのかなトリュフも感じられる。1986年、1982年以降だはまぎれもなく最も偉大なムートンである。壮厳な作品で、間違いなく閉じるはずだが、格別に長寿なものとなるだろう。
飲み頃予想:2012年〜2050年 最終試飲月:2003年1月 パーカーポイント97+


〜ミレニアムを記念したエッジングボトル〜
 シャトー内の美術館に収められている「アウクスブルクの羊」をモチーフに、ガラスメーカーのBSN社がエナメルを浮き彫り状にする特殊技術で仕上げられています。
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
1999 シャトー・ムートン・ロートシルト 25.000円
1999Chateau Muton-Rothschild [赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ムートンの1999年(カベルネ・ソーヴィニョン78%、メルロ18%、カベルネ・フラン4%)は、全生産量の60%でつくられている。見事な1999年ムートンは、1985年や1962年の再来かもしれない。縁いっぱいまで濃いルビー/紫色をしており、豪奢なアロマは西洋杉、クレーム・ド・カシス、木の燻煙、コーヒー、乾燥ハーブを思わせる。外向的で、みずみずしく、フルボディ。すでに複雑で、汁気が多く、肉づきがよく、余韻が長い。フィニッシュのタンニンからすると1〜2年でもっとニュアンスが姿を現すはずである。複雑な、古典的なムートンだ。
飲み頃予想:2005年〜2030年 最終試飲月:2002年3月 パーカーポイント93

ラベルのアーティストは、レイモンド・サヴァニャック(フランス)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
1998 シャトー・ムートン・ロートシルト 29.800円
1998Chateau Muton-Rothschild [赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 1998ムートンは100点満点の1986年以降で最も偉大なワインとして登場し、同年のワインをいくらかしのばせるものとなっている。1998年の多くのワインと同じく、目を見張るほどの中身が詰まっている。今では瓶詰めされているが、光を通さないほど濃い黒/紫色をいており、器量や、豊かさ、大きさが増している。ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニョン86%、メルロ12%、カベルネ・フラン2%(生産量の57%が利用されている)。極めて力強い、超絶的な凝縮感のあるワインで、ローストしたエスプレッソ、クレーム・ド・カシス、燻煙、新品の鞍革、黒鉛、甘草の趣が感じられる。口に含むと重々しく、凝縮感は畏敬の念を抱くほどだ。口の中がカラカラになるほどのタンニンがあり、口の中がいっぱいになるような風味の特徴は相当に強く離れない。これまた50年もののムートンで、忍耐が必要となるはずだ。少なくとも10年は飲み頃に近づかないはずである。ただし、1995年や1990年、1986年と肩を並べられるワインである!
飲み頃予想:2012年〜2050年 最終試飲月:2002年8月 パーカーポイント96

ラベルのアーティストは、ルフィーノ・タマヨ(メキシコ)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
1997 シャトー・ムートン・ロートシルト 25.000円
1997Chateau Muton-Rothschild [赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 1997年ムートン・ロートシルトに利用されたのは収穫の55%のみである。近年のムートンでは最も外向的で、成長したワインの1つで、このヴィンテージの魅力や肉付きのよさが十分に見られる。ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニョン82%、メルロ13%、カベルネ・フラン3%、プティ・ヴェルド2%で、濃いルビー/紫色をしており、目の開いたノーズは西洋杉、ブラックベリーリキュール、カシス、コーヒーを思わせる。肉つきがよく、ブドウの完熟感があり、口の中がいっぱいになり、酸は弱く、タンニンはやわらかく、凝縮感や余韻の長さは称賛に値する。このおいしいポイヤックはたぶん15年強は熟成するだろう。このヴィンテージとしては印象的な作品である。
最終試飲月:2002年3月 パーカーポイント90

ラベルのアーティストは、ニッキ・ド・サンファル(フランス)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
1996 シャトー・ムートン・ロートシルト 49.000円
1996Chateau Muton-Rothschild [赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 シャトーのスタッフは、1996年のムートン・ロートシルトは1995年よりはるかに複雑だが、それより重々しくないと信じている。私もこのワインは一級シャトーのワインとしては驚くほどの外向的な感じや複雑さが香りに見られるという意見に同意だ。生き生きとして、華々しいブーケはローストしたコーヒー、カシス、スモーキーなオーク、醤油を思わせ、印象的なアロマはブラックカラント、フランボワーズ、コーヒー、新品の鞍革を思わせるのだ。このフルボディの、ブドウの完熟感のある、リッチな、凝縮感のある、すばらしくバランスのとれたワインは、逆説的なことに、香りは風味から思われるよりはるかに成長したワインであることをうかがわせる。
飲み頃予想:2007年〜2030年 最終試飲月:2002年3月 パーカーポイント94+

ラベルのアーティストは、グ・ガン(中国)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
1995 シャトー・ムートン・ロートシルト 69.000円
1995Chateau Muton-Rothschild [赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 この深遠なムートンは、より筋肉質な1996年より近づきやすい。ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニョン72%、メルロ19%、カベルネ・フラン9%で、光を通さないほど濃い紫色をしており、ためらいがちなアロマはカシス、トリュフ、コーヒー、甘草、スパイスを思わせる。口に含むと、卓越した濃厚さ、フルボディの性格、リッチな中間部、40秒の持ちこたえる層状の、深遠なフィニッシュを伴う「偉大な代物」だ。純粋さは傑出しており、タンニンも強いが、私の直感によると、より筋骨隆々でより大柄な1996年よりは酸が弱く、心持ち肉づきがよい。
飲み頃予想:2010年〜2030年 最終試飲月:1997年11月 パーカーポイント95+

ラベルのアーティストは、アントニー・タビエス(スペイン)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
1994 シャトー・ムートン・ロートシルト 25.600円
1994Chateau Muton-Rothschild [赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第3版」より
 1994年は、1986年からの、そして1995年以前の構想にしたがってつくられたムートン・ロートシルトの中では最良のように思われる。このワインは濃密で混じりけのない紫色を見せ、次に甘い、黒い果実が煙とトースト、スパイス、西洋杉と混じりあった古典的なムートンのノーズを広げる。ミディアムボディからフルボディ、傑出した凝縮味、多くのタンニン、そして豊かで凝縮した果実味を備えたこのワインは、良質な1988年と似ている。ついでながら、ラベルはオランダ人の画家アペルの手になる豪華版である。飲み頃予想:2005年から2025年
最終試飲月:97年1月 パーカーポイント91+
カベルネ・ソーヴィニョン80%、カベルネ・フラン10%、メルロー8%、プティ・ヴェルド2%

ラベルのアーティストは、アペル(オランダ)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
1993 シャトー・ムートン・ロートシルト 36.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第3版」より
 この見事につくられたワインは、このヴィンテージの掘り出し物と考えていいだろう。暗い紫色を誇り、トーストとローストしたナッツやカシスの甘いブーケは、やっと開いてきたところだ。口に含むと、1990年や1989年のようなヴィンテージほどのボディとボリュームはないかもしれないが、果実味の豊かさと、甘く熟したワインの純粋さ、それにミディアムボディの傑出したバランスがある。この適度にタンニンのある、よく焦点の定まった、驚くほど豊かな1993年は、15年から20年も成長し続けそうだ。このワインには2種類のラベルがあるのでご注意を。元のラベルはバルティスによる、繊細だが少しもいやらしくない少女のヌードのポートレートだったのだが、アメリカではネオ・ピューリタンの反対によって使用されなかった。結果として起こったのが、最初のラベルの思惑買い。アメリカに輸入されたムートン=ロートシルトの「公式」ラベル、何も描かれない乳白色のラベルのものより何と50ドルも高い。
飲み頃予想:2004年〜2015年 最終試飲月:97年1月 パーカーポイント90
カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルド

ラベルのアーティストは、バルティス(フランス)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
1991 シャトー・ムートン・ロートシルト 51.200円
1991Chateau Mouton-Rothschild [赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第3版」より
 1991年は中くらいの暗さのルビーから紫色。末頼もしく複雑なノーズには、鉛筆、ローストした木の実、熟したカシスの古典的なポイヤックのアロマがある。最初の豊かさは、恐ろしく高いタンニンと頑強で硬いフィニッシュで、すぐにかき消されてしまう。このワインには面白く魅惑的な面があるが、タンニンのレベルが高すぎて、10年や15年も貯蔵すると、すっかり枯れていそうだ。厳しくて果実味のないワインを称賛する読者の方がいたら、もっとよい点をつけるだろうが。
最終試飲月:94年1月 パーカーポイント86+
カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルド

ラベルのアーティストは、出田節子(日本)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
1990 シャトー・ムートン・ロートシルト 52.500円
1990Chateau Muton-Rothschild [赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 1990年は硬い、やせた、生硬な、タニックなスタイルのムートンで、十分にタンニンの殻を脱ぎ捨てて完全な調和やバランスが見られるようになることはあり得まい。深みのあるルビー色をしており、微妙な甘いオークや、ほのかな完熟したブラックカラントの果実味は感じられる。やつれた、角のある、頑強なスタイルをしているが、これはこのシャトーの醸造法とも、このヴィンテージの個性とも違う特徴だ。あと10年はセラーで寝かせる必要があるが、タンニンが姿を消してもバランスのとれたムートンになることは期待しないこと。凝縮感に欠けているのだ。偉大なヴィンテージという事情からするとがっかりさせられるワインで、それはボルドーでディナーをご一緒したときに男爵夫人も認めていた。
飲み頃予想:2006年〜2020年 最終試飲月:2002年8月 パーカーポイント87

ラベルのアーティストは、フランシス・ベーコン(イギリス)
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Chateau Mouton-Rothschild (税込み価格)
1988 シャトー・ムートン・ロートシルト 37.800円
1988Chateau Muton-Rothschild [赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 このヴィンテージの最も大柄なメドックの1つである。濃いガーネット/プラム色をした1988年ムートンは、アジアのスパイス、乾燥ハーブ、ミネラル、コーヒー、ブラックカラント、甘いオークを思わせる魅力的なアロマを持つ。1989年によく似て、魅惑的なブーケだ。風味は大きさを増し続けており、私が当初思ったより良好なワインとなっている。口に含むと、1989年より硬い、より頑強な、より明白なタニックなワインなのだが、フルボディで、賞賛に値するブドウの完熟感もある。筋肉質で、スケールの大きい1988年で、あと15〜20年は持ちこたえるはずである。私はこの幼児期のこのワインを明らかに過小評価していた。真実を言ってよいなら、より名声の高い1990年や1989年より優れたワインなのである。
飲み頃予想:2008年〜2030年 最終試飲月:2002年3月 パーカーポイント92

ラベルのアーティストは、キースヘリング(アメリカ)
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ムートン・バロンヌ・フィリップ・ロートシルト
 伝説と革新を基盤にシャトーワインに限らず、ラングドッグ・ルーション、カリフォルニア、チリでのジョイントベンチャー等、幅広いビジネスを展開しています。

[ムートン・バロンヌ・フィリップ・ロートシルト所有シャトー]

 シャトー・ムートン・ロートシルト
 ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロートシルト
 エール・ダルジャン
 シャトー・クレール・ミロン
 シャトー・ダルマイヤック




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